楽天証券で証券口座を開設しました。申し込みからおおよそ2日で開設できたので、かなり早い手続きが行えます!「口座を開いたし、何を買えば?」と思う方も多いでしょう。そこで証券会社の売り上げランキングなど見てしまいますが、それは注意です!
今回は投資初心者が陥りがちな、ランキングを見て投資するものを選ぶことについて書きます。ランキングの数字だけを見ず、何に投資をしているのか判断材料に入れてほしいです。
ランキング上位=優れた金融商品、ではない!
投資する商品が決まっていない時につい見てしまうので「ランキング」です。他の人はどんなものを買っているのか気になるものです。特に日本人は周りを気にする民族性があると言われているので、人気があるものや、ランキングというものを気にしがちです。
下の図はSBI証券の販売金額人気ランキングです。(2021年6月10日現在)
ランキングの上位に入っているものが、金融商品として優れているのでしょうか?それは、分かりません。値動きのある金融商品の結果(成長性など)は未来に結果が分かるので、現段階では分かりません。
人気ランキングなどで表しているのは、あくまで人気です。「なぜ人気があるのか?」と深いところまで考えないと、商品選びで痛い目を見るかもしれません。
なぜこの投資信託は人気があるのか?
SBI証券の人気ランキングの1位は、SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドです。これは今もっとも右肩上がりに成長している、S&P500に連動するようにつくられた投資信託です。これからも大きな成長が見込めると考えている人が多いので、このファンドが1位になったのでしょう。
また信託報酬が0.0938%程度/年とコストが安いので人気の要素となっているでしょう。このように金融商品の人気には、なんらかの理由があります。
よく調べないと分からないこともある
同人気ランキング3位は、SBI日本株4.3ブルです。株式ブル・ベア型と呼ばれる特殊な部類に入るものです。4.3は「4.3倍」を意味しますが、何を倍するのか。それは値動きを4.3倍になるように仕組んでいきます。
株式市場全体の値が10,000円の時、このファンドの基準価額が5,000円だったとします。もし株式市場が+5%の10,500円になったとすると、値動きは+20.15%になります。6,007.5円となります!
値動き=リスクを大きくすることで、リターンの大きさを狙うのがブル型です。当然、‐5%に値下がりすると、‐20.15%になります…
また日本株4.3ブルはインデックスファンドではなく、アクティブファンドのため手数料が高いです。信託報酬は0.968%とインデックスファンドに比べて格段に高いです。
このようにランキングを鵜吞みするだけでは危険で、ファンドの詳細や手数料などさまざまなことを調べて投資の検討をする必要があります。
ネット証券と店舗を持つ証券会社のランキングはまったくちがう
先ほど見ていただいたランキングは、ネット証券大手のSBI証券のものでした。では、野村證券や大和証券など店舗を持つ証券会社のランキングはどうなのでしょうか?
野村証券の販売金額人気ランキングです。
SBI証券と野村証券のランキングは全く異なります。野村の場合は営業社員がいるので、おすすめファンドを顧客が買っているためだと思われます。ファンド名を見てみるとしくみがやや複雑で、販売会社などに支払われる手数料が大きいと予想できます。
ランキングを見るだけでは、投資に適切かどうか判断することは難しいです。
どうやって銘柄・商品を決めたらよいのか?
将来の株価や基準価額が分からないからこそ、コストを最小限に抑えるのは必須だと考えています。手数料が高い方が成長しそうとイメージする人もいるかもしれませんが、保障はありません。手数料が高い=多くの人の手間がかかっている、だけです。
下の記事も参考にしてください。
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