老後の不安で「焦ること」が一番失敗する理由とその対策

人生論

この頃、退職金や老後の貯えを資産運用に回して資産を大きく減らしてしまったという記事をよく見かけます。共通しているのは、投資経験のない人が銀行や保険会社からの営業を受けて契約していることです。老後への心配は人生の大きな課題ですが、知ることで対応できることが増えます。

今回は、一度きりしかない人生を安心して老後を過ごしてもらうように注意点をまとめてみました。少しでも知識が広がることによって、大きなトラブルを避けることにつながればいいなと記事を書きます。

新聞や雑誌には多くの失敗例が紹介されている

まずはじめにお伝えしたいのは、投資=危ない・ギャンブル・関わってはいけないものではありません。投資はお金を必要としている人・企業にお金を提供することで、企業などを応援することです。その見返りにリターンを受け取るというものです。

今回紹介する失敗例でも、投資が悪いのではなくて人間の判断が悪い・モラルを欠いた営業が悪いと考えています。

退職金など大きな資金を手にすると判断を誤ることがある

下の記事は老後への不安から、退職金をリスクの高い外貨に投資し元本を大きく減らしたというものです。この例で気を付けないといけないポイントは何でしょうか?

老後の資金に不安を持っていたことから、退職金1,800万円を外貨に投資するわけですが、そもそも投資知る必要があったのでしょうか

有名な金融庁の「老後2,000万円問題」で知られているように、年金の支給額では生活費をまかなうのは厳しいです。その差額がおおよそ2,000万円と言われていますが、今回の場合は退職金で補填できたと思います。200万円が少ないですが、家計の見直しとやりくりで十分補填が可能だと思います。

その考えをなしに、投資を行っています。大きな資金を手にすると判断を誤り、単純な行動に出る場合があるのでしょう。

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なぜ南アフリカの通貨での外貨預金なのか

外貨預金と言えばアメリカ・ドルを浮かべますが、記事の場合は南ア通貨での運用です。単純に金利が高いから投資をしたようですが、リスクやコストをまったく考えていません

大まかなリスクは、為替リスクですね。南アフリカの通貨は流通量が少ないので価格が変動しやすいです。また金利高い=その国の通貨が毎年増えている、と言うことです。通貨が増えているので、通貨の希少性は低くなり、価値が下がります

当然、南ア通貨の価値が下がっているので円の価値が相対的に上がり円高になります!これは経済の基本的なお話だと思うのですが、金利が高い=得をすると判断してしまいがちになります。

次に主なコストですが、為替手数料です。円と南ア通貨を交換するときにかかる手数料です。米ドルのような世界中で多くの流通している通貨は手数料が低いですが、あまり流通していない通貨は手数料が高いです。

ここまでくれば、高い金利でも割に合うのか?となるはずです。

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退職金や老後の生活を守るためには何をする?

退職金と老後の生活防衛策3選!

その1

退職金専用定期預金にお金を預けない
年利1.5%などお得に見えるようなものがありますが、数カ月の定期であることが多いです。結果として、数万円の利息しか発生しません。
一番怖いのは、銀行や信用金庫から営業が来ることです。多くの金融商品を紹介され、契約を進められることがあります。銀行など金融商品を契約すると、破格の手数料がかかる場合があります。専用定期は営業をするための宣伝と判断しましょう。

その2

現役の時に少しでも投資の経験をしておく
知らないから失敗をします。少しでも(特に基本の部分)知っていれば回避できることは多いです。知らないことはやらない、です。一番多い失敗例は投資経験のない人が投資への意欲を持って、一括で金融商品を買う場合です。

その3

いつも情報収集をすること
大きな資金を持つとトラブルに合うリスクも高くなります。お金をいただこうと考えている人は、常に思考をめぐらせています。また老後の福利や福祉、公的な制度を知っておくと備えができます。知ることで不安が下がることが多いです。

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「知ること」が自分や家族を守る一番の手段!

分からない・知らないことで自分が損をすることは多いです。今回の投資例でもよく分からないまま高いリスク資産に投資をしていました。

そもそも退職金と年金は老後の不安をなくすために生まれたものです。2,000万円近くの退職金と月20万円ほどの厚生年金で生活ができないはずはありません

投資=怖いものではありません。投資経験をすることで、人生を守ることにもつながります

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