グロース株の筆頭としてGAFAMがありますが、それらを大きく含んでいる株価指数にNASDAQ100があります。今、NASDAQ100は米国を代表する株価指数S＆P500をはるかにしのぐ成果を上げ注目されています。
今回はNASDAQに連動する投資信託、インデックスとレバレッジを比較したいと思います。米国経済をけん引するハイテク株に、レバレッジ（てこの原理）をかけて運用するのはハイリスク？ハイリターン？
国内で買付ができるNASDAQ100に連動した投資信託
以前の記事で、NASDAQ100に連動した投資信託を紹介しました。米国株投資の流行にともない、S&P500に勝つ指標としてNASDAQ100が注目され、設立される投資信託も増加中です。
レバレッジなしの投資信託
いわゆるインデックス・ファンドです。NASDAQ100と同じになるように、銘柄と比重を調整します。信託報酬は0.45％前後となっています。
| 投資信託の名称 | 運用会社 | 信託報酬(年) | 純資産額(百万円) |
| eMAXIS NASDAQ100インデックス | 三菱UFJ国際投信 | 0.44% | 14,458 |
| インデックスファンドNASDAQ100 | 日興アセットマネジメント | 0.48% | 13,137 |
| iFreeNEXT NASDAQ100インデックス | 大和アセットマネジメント | 0.50% | 32,806 |
| PayPay投信 NASDAQ100インデックス | PayPayアセットマネジメント | 0.42% | 264 |
| NZAM・ベータ NASDAQ100 | 農林中金全共連 | 0.44% | 1,734 |
この中でもっとも純資産が多いのは、大和証券系の「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス 」です。2018年8月設定で、もっとも歴史あるインデックス・ファンドです。それほど昔から、米国市場や情報技術関連株に注目しているのはすばらしいことです。
信託報酬額でもっとも低コストなのが、PayPay投信の「PayPay投信 NASDAQ100インデックス 」です。設定日が2021年6月末からと、もっとも若いファンドです。これから買い付ける人は、これでいいと思います！
レバレッジありの投資信託
つぎにレバレッジありの投資信託になります。そもそもレバレッジとは何でしょうか？
レバレッジとは「てこの原理」と呼ばれるもので、少ない資金で大きな資金を動かすことを言います。
具体的には、NASDAQ100の値動きの2倍、3倍になるようにするものです。上がる時も2倍、下がる時も2倍となります。大きなリターンを狙う時は有効ですね。
| 投資信託の名称 | 運用会社 | 信託報酬(年) | 純資産額(百万円) |
| NASDAQ100 3倍ベア | 大和アセットマネジメント | 1.52% | 432 |
| iFreeレバレッジ NASDAQ100 | 大和アセットマネジメント | 0.99% | 102,901 |
| NASDAQ100 3倍ブル | 大和アセットマネジメント | 1.52% | 4,202 |
もっとも有名で人気があるのが、「iFreeレバレッジ NASDAQ100」です！純資産は何と、1,000億円を越えています！
NASDAQ100に連動する投資信託の中で、群を抜いて選ばれているファンドです。
iFreeレバレッジ NASDAQ100が選ばれている理由
レバレッジをかけているためリスクが高いのに、このファンドが選ばれている理由はなんでしょうか。それぞれ理由を出していきます！
S&P500よりNASDAQ100の成績がイイ
上のグラフを見れば、S＆P500との差は歴然です。リーマンショック後の指数にそれほど差はありませんでしたが、GAFAMの成長とともに大きく数値が伸びています。
上昇局面に強いレバレッジ型
上昇局面ではレバレッジを効かせたファンドは、かなり大きく成長します。単純に2倍や3倍になるだけではありません。
【解説】
大和アセットマネジメントのHPより
横ばいには弱いレバレッジですが、上昇局面では強さを発揮します。NASDAQ100指数が一方的に上昇し、4日目に「120」と+20％の上昇となった場合、レバレッジ2倍の当ファンドは+20％×2倍で+40％・・・とはなりません。複利のチカラが働いて+43％、「143」となります。これがレバレッジのチカラです。
当面、米国市場は成長すると予測される
米国株投資がブームになっている背景に、大きな成長性があります。今後も世界経済をけん引していく、米国経済は発展をとげていくことでしょう。
レバレッジは株価が上昇することが、絶対条件ですがNASDAQ100も上昇する公算が大きいです。
どうせ上がるのだから、レバレッジをかけておいた方がリターンが大きくなる。このように考える投資家は多いです。
ネットでも大きな話題”レバナス”
SNSや掲示板などで、レバレッジをかけたNASDAQ100に連動する投資信託を”レバナス”と呼んでいる人がいます。
Twitterなどで検索すれば、多くの投稿が見られます。それだけレバレッジをかけて運用している人が多いです。
レバレッジありのNASDAQ100に投資する人へ注意
もちろん投資の世界では大原則があります。リスクとリターンの関係です。
リスクが少ない＝リターンが少ない
リスクが高い＝リターンが大きい
です。今回は、レバレッジ取引を使って大きなリターンを狙うわけですからリスクも大きいです。100％の確率で米国市場やNASDAQ100が20年間上がり続けることはないので。注意が必要です。
私はeMAXIS NASDAQ100インデックスを毎月2万円で積立しています。レバナスをもし、はじめるとしたら、つぎのようにルールを決めてから取引します。
- 一括投資せずに、積立投資する
- プラス20万円で売却、マイナス10万円で売却など出口戦略を決める
- 総資産額の〇％、〇万円など取引額を決め、間違っても全額投資しない
運用会社の大和アセットマネジメントは、”ツミレバ”と”ちょいレバ”をサイトで紹介していますので参考にすべきかと思います。
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