【米国ETF】QQQ VS VGT ハイテク株に投資するのはどちらがよい?

資産運用

米国ETFについて調べていくと、ハイテク銘柄が多い「QQQ」と「VGT」を知ることになります。ともにハイテク銘柄を多く含んでおり、配当利回りも低めのグロース株が多いです。

今回はこの2つのETFの中身を見ながら、比べます。全米株式やS&P500に投資はしているけど、ハイテク銘柄の成長性に期待したいと思っている方にはぴったりの記事となっています。

米国市場を引っ張っているのは、ハイテク銘柄

世界が注目している米国市場の成長は、GAFAMを中心とするハイテク銘柄が引き上げています。下のグラフは株価指数S&P500からGAFAMをのぞいたものです。

見事に、GAFAMをのぞいた場合は横ばいとなります。TOPIX(東証株価指数)と同じような値動きになり、ゆっくりと成長しているのが分かります。

GAFAMを除いた指数であるS&P495を見ると、実はTOPIXと同レベル
ITmediaビジネスONLiNEより

株価を引き上げているGAFAMを中心に投資した方が、投資効率が良いのでは?と考える人も多いでしょう。GAFAMを中心とするハイテク銘柄への投資で王道となるのが、次の米国ETFの2つです。

ハイテク株に投資する米国ETF

世界中で人気がある米国ETFで、ハイテク銘柄の比重が大きいものは、

  1. QQQ NASDAQ100に連動を目指すETF
  2. VGT 米国の通信技術をになう企業に投資するETF

です。この2つのETFで買付を迷う人もいると思います。もちろん、アップルなどを含んでいるというのは共通しています。しかし、それぞれの特色があるので自分の投資スタイルに合ったものを選びたいものです。

QQQ インベスコQQQトラスト・シリーズ1

NASDAQに上場している銘柄の時価総額トップ100(金融企業をのぞく)で構成された、NASDAQ100の指数に連動を目指します。コンピューターやソフトウエア、小売りや貿易などさまざまなセクターに投資を行います。

組入銘柄比率
Apple10.9%
Microsoft10.0%
Amazon7.8%
Tesla4.4%
Alphabet C4.1%
Alphabet A3.8%
Facebook3.8%
NVIDIA3.7%
PayPal2.2%
Adobe1.9%

QQQのGAFAMの比率は、約40%となります。ETFのうち、5社で40%を占めているのは非常に高い比率です。

VGT バンガード・米国情報技術セクターETF

MSCI USインベスタブル・マーケット 情報技術セクターという指数に、連動するように目指します。「情報技術セクター」にのみ投資をするために、他セクターの銘柄は入りません。

一般消費財セクターに分類されるAmazonや、Facebookは通信サービスセクターになるのでVGTには含まれません

組入銘柄比率
Apple20.0%
Microsoft17.1%
NVIDIA4.4%
VISA2.8%
PayPal2.5%
Adobe2.5%
Mastercard2.4%
Salesforce2.0%
Cisco Systems1.9%
Intel1.7%

構成の中にGAFAMがすべて入っていませんが、アップルとマイクロソフトだけで37%ほどあります。組入銘柄を見ると、ソフトウエアや半導体部品が多いです。米国の情報技術に幅広く投資しています。

QQQとVGTの大まかな比較

比較表

QQQVGT
約21.6兆円資産総額約5.6兆円
0.2%経費率0.1%
0.45%配当利回り0.85%
26.57%5年トータルリターン29.7%
100構成銘柄数300以上
2021年9月下旬時点

QQQをすすめるタイプ

QQQはとにかく「GAFAM」の割合が高いです!世界経済をけん引している、GAFAMを中心に投資を考えているならQQQです。

構成銘柄は100とあまり多くなく、株価はVGTやS&P500に比べると変動が大きいでしょう。リスクを積極的に取ってリターンを狙いたい人にはおすすめです。

QQQのベンチマークであるNASDAQ100に、レバレッジをかけたファンドも人気があるようです。

VGTをすすめるタイプ

米国の情報技術全体に投資することで、新たなGAFAMの登場にも備えることができます。アップルの組入割合は20%と高いので、アップルを中心に投資したい人にもおすすめです。

構成銘柄も多く、リスクを分散しながら投資することができます。経費率も低く、長期投資することも可能です。じっくりと情報技術関連企業の成長を待つことができます。

QQQとVGTのどちらに投資をする?

米国ETFの中で人気がある、QQQとVGT。共通してる点もありますが、中身は違います。どのような産業に投資したいのか?を明確にすることで、投資先を決められます。

今も勢いを付けている米国市場。あなたはどのように攻めますか?

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