【公的年金】国民年金は付加保険料を納付することでお得度アップ!~フリーランス、個人事業主向け~

生命保険

国民年金には「付加保険料」があるのを知っていますか?月額400円を多めに納め、多くの年金を受け取るものです。この方法ならよりお得に年金を受け取ることができます。

国民年金第1号被保険者のための制度ですので、フリーランスや個人事業主やフリーターなどの方には必見の内容となっています。

今回も支払額と受取額をシミュレーションしながら、返戻率を出しています。公的年金がどれだけお得なのか実感してください。

国民年金はお得な公的年金制度

以前の記事で「国民年金はお得な制度!」と、具体的な数字を使って書かせてもらいました。どこの民間会社より高い返戻率を誇っています。

保険料 月額16,610円(令和3年度)×480カ月=7,972,800円
年金額 年間780,900円(令和3年度)

65歳から受け取り、10年ほど経過すると払込額より受取額の方が大きくなります。しかも、終身年金ですので一生受け取れます!(年金額の減少は考えられますが、年金制度の消滅はありえません)

お得な国民年金に付加保険料を加えるだけで、さらにお得度が増します。設計もシンプルで、個人的には国民年金基金よりおすすめです。

国民年金の年金額をアップさせる!

公的年金の1階部分にあたる国民年金の上に乗せられるのが、付加保険料です。保険料を多めに払うことで、少し年金額を多めにもらうという設計です。

お得な国民年金に、少し手間を加えることさらにお得感を得るものです!具体的に見ていきましょう。

付加保険料を納められる人

国民年金第1号被保険者(自営業者、フリーランス、その家族、学生など)
任意加入被保険者(60歳を超えても保険料の支払いを希望する人)

主に第1号被保険者の方となります。国民年金の年金額だけでは十分ではありませんので、受給額を増やす目的でつくられている制度です。

そのため厚生年金を受け取る予定の人は、付加保険料を納めることができません。会社員や公務員の方などですね。

付加保険料の月額

月額400円!

保険料はとても低く400円です。国民年金の保険料と合わせても、約17,000円程度に収まります。無理をせず納付することができますね。

どれだけ年金額が上がるのか?

年金額の増加分を計算する

気になるのは、月額400円を納めることで年金額はどれだけ増えるのか?という点ですね。計算式で簡単に求められます。

付加保険料による年金額の増加

200円×付加保険料納付月数=上乗せされる年金額

例えば、40年間保険料を納め続けた場合を例にします。

200円×480月=96,000円(年額)

国民年金(老齢基礎年金)780,900円と合わせると、876,900円になります!

なお、2年以上年金をもらい続けると払い込み総額より受け取る年金の方が多くなります。

付加保険料を納めた場合の返戻率

平均余命まで生きた場合、受け取れる年金総額

男性  876,900円×19.83年=1,738万8,927円
女性  876,900円×24.63年=2,159万8,047円

40年間払い込んだ保険料

17,010円(40年間同じと仮定)×480カ月=816万4,800円

予想される返戻率(付加保険料納付あり)

男性 1,738万8,927円÷816万4,800円=212.29%
女性 2,159万8,047円÷816万4,800円=264.52%

国民年金のみより、付加保険料を加えた方が圧倒的に返戻率が高くなりました!平均寿命まで生きた場合のシミュレーションですが、保険料の総額はもっと低いはずです。現在の保険料が最も高く、過去にさかのぼるほど低いからです。

付加保険料か?国民年金基金か?

第1号被保険者の方は、付加保険料を納める以外にも「国民年金基金」があります。

国民年金基金は性別や選択するプランにより、掛金が大きくことなります。1万~7万ほどの掛金と大きくなりますが、そこまで年金額は増えません。

付加保険料は途中でやめることができますが、基金はやめることができません。

資金拘束の点から言っても、付加保険料の利用をおすすめします!

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