ランキングトップは「予想分配金提示型」
AERAは2021年11月末時点の、投資信託の純資産額をランキングで発表しています。上位のほとんどがファンドマネージャーが銘柄を選定し売買を繰り返す「アクティブ運用型」です。
【ランキング】国内の投資信託市場の純資産額(AERAdot.より)
ランキング1位は「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース」で、純資産額は1兆6000億円を越えます。このファンドは「予想分配金提示型」と呼ばれるもので、毎月決算を行い分配金を出すものです。
近年、増えているのが「予想分配金提示型」です。今回はどのような投信なのか、特色やこのタイプを買付するのに向いている人など解説していきます!
投資信託で資産形成 ひふみ投信「予想分配金提示型」は条件付きで分配金を出す投信
2011年頃から国内の投資信託市場に「予想分配金提示型」が登場し始めます。同タイプの累計純資産額は現在、3兆円をこえており毎年「予想分配金」と名前がついた投信が販売されています。
「予想分配金提示型」は、投資信託の基準価額(株式の株価にあたるもの)によって分配金の有無・分配金の額をあらかじめ定めているものです。
「予想分配金提示型」をおすすめする方
このタイプは毎月決算するものが多く、毎月分配金を出しています。ランキング1位のアライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)の場合、この1年間で3200円を分配金として出しています。
現在の基準価額は12000円ほどですので、15200円のうち3200円を分配に回した計算になります。投信の価額のうち分配金に回った率は20%ほどと高いです。
- 毎月キャッシュをもらいたい方
老後の資金を今から貯めるより、今の生活を豊かにしたいと考える方です。基準価額が一定水準を保っている限りは分配金が出ます。投資対象を間違えないのであれば、ある程度継続して分配金を受け取ることができます。 - 資産の寿命を延ばしたい方
基準価額が高ければ多くの分配金が、低ければ少なくなります。また基準価額が10000円を下回れば分配金が出ません。このようなタイプは基準価額=投資元本が小さくなりずらく資産の寿命を延ばすことができます。 - インデックスファンドをメインに投資している方
分配金を出すタイプは長期投資には向いていません。分配金を出す分、複利の効果が弱くなるからです。半面、インデックスファンドは複利効果が強く得られますので分配型の欠点を補うことができます。資産の拡大はインデックス、現金収入は分配型と投資の狙いをわけましょう。
長期投資には向かない「予想分配金提示型」
当然、分配金を出すので複利の効果が弱くなります。アライアンス・バーンスタインの同ファンドは2014年9月16日に設定されましたが、分配金を再投資していれば現在36000円ほどの基準価額になります。
分配金を設定から受け取っていれば基準価額は12000円ほどとなり、キャピタルゲインが得られていないことが分かります。
また予想分配金提示型や毎月決算型は「アクティブ運用」です。プロのファンドマネージャーが個別銘柄を厳選し、運用するため手間暇がかかります。
信託報酬も1.5%~2.0%(税抜き)と高めです。基準価額が仮にずっと10000円ほどなら、毎年150円~200円手数料としてしまいます。
長期投資を行うことで資産の拡大を考えている方は、インデックスファンドを選ぶのが最適解でしょうね。
「予想分配金提示型」は自分のプランに合っているか?
今回は予想分配金提示型の投資信託を解説しました。純資産ランキングではトップになるほど、国内では大人気です。これは恐らく老後を迎えている人、リタイアメントライフをしている人が多く保有していると考えられます。
資産寿命を延ばし、現在の収入を豊かにしたいならおすすめのファンドになります。
このように自分はなぜ投資をするのか?を明確にできていないと「分配型」が合っているのか分かりません。商品選びのポイントです。
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