人生の大きな出費の1つに「住宅」があります。住宅で1日のほぼ半分を過ごすことになり、疲れを取る・家族との団らんをするなど大切な場所です。
住宅を賃貸にするのか?購入するのか?は以前から論争になっているものであり、それぞれにメリットデメリットがあります。地方に住んでいる私は生活の快適性を上げるために、住宅ローンを組んで住宅を買いました。
住宅ローンを組む時も、永遠の論争「変動金利か固定金利のどちらを選ぶべきか?」があります。金利タイプの選び方は、生活を送る上で重要です。今後の家計に占める割合で住宅費が大きくなるからです。
変動金利と固定金利の特色
月々の支払額は金利により決まります。固定金利より変動の方が低いので、月々の支払いは変動タイプは低くなります。では、変動金利でよいのか?そう簡単なものではありません。
変動金利と固定金利を特色を熟知した上で、金利タイプを選ぶ必要があります。
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- 固定金利より金利が低い
現在、変動金利は0.4%~となっている銀行が多いです。ネット系やメガバンク系の銀行で取り扱いがあります。 - 変動金利は年2回見直しがある
金利は2回見直しがあります。急激に金利が上がった場合でも、返済額は1.25倍が上限になる銀行があります。返済額に上限があるだけで、その分総返済額は膨らみます。 - 金利上昇時には対策が必要
今は低金利で月の返済額は低いですが、変動金利が上昇した場合は対策が必須です。金利上昇によって、月の返済が2万円以上増えることもあります。
- 金利が高めで返済額がかさむ
変動金利に比べて固定は、金利が高いです。変動0.4%のプランが多いのに対し、35年固定は1.4%のものが多いです。 - 返済計画が立てやすい
35年固定タイプを選べば、月の返済額と総返済額が確定します。金利の変動に振り回されない、生活ができます。 - 金利を下げたいなら他行のローンへ借り換え
今後、固定金利で低いものが登場するなら借り換えするのがいいでしょう。事務手数料がかかりますが、それ以上の節約につながるなら要検討です。
変動金利と固定金利は、何を基準に決められているのでしょうか?変動金利と固定金利は異なる基準で決められています。
誤解しやすいのが、政策金利の上昇=住宅金利の上昇ではありません。政策金利は変動金利に大きな影響を与えます。一方、固定金利が影響を受けるのは10年国債利回りです。
参考:【公式】新生銀行|金利上昇!そのとき、あなたの住宅ローンはどうなる?
変動金利 | 金利タイプ | 固定金利 |
短期プライムレート 政策金利 | 基準 | スワップレート 新規10年国債利回り |
返済者(債務者) | 金利上昇リスク 受ける者 | 銀行(債権者) |
据え置き? | 金利の傾向 | 上昇? |
日本の政策金利はマイナス金利のため、変動金利は低いです。物価上昇への対策で金利を上げるというのは日本でなさそうです。変動金利はこのまま据え置きと予想されます。
一方の固定金利は上昇するかもしれません。アメリカの政策金利が想定の範囲内で収まってきました。そのため日本国債に資金が戻ってくると、国債利回りが上がります。
変動金利に向いている方
- 月返済額をとにかく下げたい人
現在、変動と固定では月の返済額はやや開きがあります。金利0.5%で4,000万円を借り入れ、35年で返済する場合、月返済額は約10万円になります。金利1.5%だと約12万円と大きな差が生まれます! - 金利のチェックができる人
変動金利は金利により出費が大きくなるため、金利の動向を見ることは必須です。年2回の金利変更はもちろん、金利上昇に備えた対策を考えていく必要があります。 - まとまった預金がある人
大きな金利上昇がある場合、繰り上げ返済は大きな効果があります。繰り上げ返済で、月返済額を抑えたり返済期間を短縮したりすることができます。 - 収入が安定している人
金利が変化しても、ある程度家計がやりくりできる収入がある方がいいです。
固定金利に向いている方
- 金利を気にしたくない、ストレスを感じたくない人
金利の動向を追っているとストレスになることがあります。出費の大きさに直結するためです。やや高い金利を保険料とも考えられます。 - 収入が安定していない人
変動金利=リスクの振れ幅。収入の不安定な方=リスクの振れ幅がある、と同じようにリスクを重ねることになります。 - 投資をしている人
現在の固定金利(35年)は1.5%ほどです。決して高いとは言えません。金利上昇リスクを抑えながら、自分の投資で利回りを取れるなら固定金利の方がいいでしょう。 - 面倒なことはしたくない人
繰り上げ返済や金利の確認、住宅ローンの借り換えなど手間をかけたくないなら固定金利。
金利で迷うなら?変動金利で!
もし変動金利か固定金利で迷っているなら、現在は「変動金利」をおすすめします。
- 短期金利はまだ上がりそうにない
変動金利の基準となる、短期金利は上がりそうな気配がありません。長期金利は国債の利回りが上がっているので、金利が上がってきています。 - 金利0.4%前後と非常に低い金利
変動金利は、非常に低いので選ぶメリットが十分あります。長期金利と差が開いてきています。 - 金利上昇しても対策できる
繰り上げ返済や借り換えなど、対策方法は多いです。100万円、200万円を繰り上げするだけで大きく返済額を減らすことができます。

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