【債券投資】公債よりも社債の方が高利回りで、満期が短いのでおすすめ!ー特色と注意点ー

資産運用

株式や投資信託への投資は、自分にとってリスクが高い。でも、個人向け国債は利回りが低すぎて…と考えている方には、企業にお金を貸し付ける「社債」を検討してみては?

社債は、企業が設定した日である満期まで持つと元本割れしません。満期は4年や5年、10年に設定している企業が多く、資産運用の計画がしやすいです。

また個人向け国債に比べ、高利回りであることが多いです。利回り1%を超えるものもあります。「社債」は利回りとリスクは、株式と国債の中間であると考えます。

今回は「社債への投資」について魅力とデメリットを解説していきます。

社債は「会社にお金を貸す」ことである

国債は国にお金を貸すこと、社債は会社(企業)にお金を貸すことです。借金証文として「社債」が発行され、市場で自由に売買することができます。

国債より社債の利回りが高いのはなぜ?

お金を買う時に「信用」が利回りを決めます。信用が高い人と低い人では、どちらの方からが手数料を多く取りたいか?同じことが国・地方と企業でも言えます。

国と企業では破綻する可能性は、当然企業の方が高いです。国からの利子(利回り)は低くてもいいが、企業からの利子は高くしたいものです。だから、社債は利回りが高いのです!

「社債選び」は格付けの確認が必須!

企業が発行する社債は格付けを確認しましょう。日本国内の格付け会社は格付投資情報センター(R&I)が有名で、社債等の格付けをしています。

【公式】格付一覧|信用格付関連|格付投資情報センター

一般的に「BBB」以上は投資適格格付と言われています。倒産リスクとリターンのバランスを取りたいのなら、BBBを基準に考えましょう。

最高格付の「AAA」はデンソー、トヨタ自動車、トヨタファイナンスの3社しかありません。格付が高いと利回りが低くなります。

とにかく利回りを重視したいのなら、CCCやCCなどいわゆる「ジャンク債」に投資もありですがリスクは高まります。

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社債への投資する上でのデメリットは?

投資や貸付である以上、社債にもデメリットはあります。債券特有のものもあります。

  • 倒産リスク
    社債の企業が倒産すれば、元本割れする確率が高い。そのため信用情報を使いましょう。
  • 仕組債はハイリスク
    「仕組債」は高利回りを謳っているが、条件により元本割れや元本を大きく減らすことがある。リスクが大きめ。
  • 社債の数は本当に少ない・扱っていない期間もある
    社債の引き受け(社債を買える証券会社)は数社に限定されていることがある。投信と異なり、証券会社により扱っている社債が大きくちがう。
  • 新発と既発
    新規発行社債と既発社債に注意する。新規は満期まで持てば額面で返ってくるが、既発は市場価格で売買される。政策金利が上がると既発は価格が下がる。
  • NISAは利用できず
    新株予約権付社債は一般NISAで買うことができますが、一般的な社債はNISAに対応してません。そもそも新株予約権付社債を目にすること自体が少ない…

ネット証券で社債を買うなら「SBI証券」がおすすめ

社債の取り扱い数は、大手証券>ネット証券です。社債中心に投資をしたいならば、手数料覚悟で大手証券もいいでしょう。

ネット証券の中で取扱数で跳びぬけているのは「SBI証券」です。国内債券、外貨建て債券、仕組債を購入することができます

SBI証券の「債券」ページに飛べます

現在、新規発行社債で取り扱っているのは2社です。株式や投信に比べるとかなり少ないです。SBI証券でも、SBIホールディングスとオリックスのみです。

SBI証券の良いところは、社債の取り扱い数が多い事とSBIホールディングスの社債を買えることです。SBIHDは利率が1%を超えます。期間は4年間で、格付けはA-と投資しやすい社債です。

株式投資より債券投資に向いている人もいる

今回は社債を主に紹介しました。社債は満期まで持っていると元本が返ってきます。また国債よりも高い利回りで、年2回ほど利子を受け取ることができます。

株式ほど高いリスクを取れない方は、社債を検討するのもいいでしょう。5年後や10年後に決まった使い道がある方には、社債は使いやすいでしょう。

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