日本以外ではインフレを退治するために、政策金利が上がっています。アメリカでは金利が一度に0.75%も上がっており、株式市場や日常生活に大きな影響を与えています。
投資の世界では「金利が上がると株価が下がる」と言われています。株価指数S&P500は年初来約25%下げています。また同様に金利が上がると、債券価格も下がります。伝統的な資産である、株式と債券の価格が下がっている今、何をすればいいのでしょうか?
今回は、弱気相場をむかえている2022年や経済のさらなる落ち込みが予想される2023年に、投資家がやってはいけなことを解説します。
弱気相場は高いリターンのために必要ですが、相場を乗り切る必要があります。
弱気相場でやってはいけないこと5選
株式や投信の買い付けを止める
投資家では年に何度か買付をしている人が多いです。1,000万円を一括投資して20年後にその資産を使い人はごく少数です。株価は値動きをするため、時には暴落局面があります。
暴落しても収益を結果的にプラスにするためには、株式市場から退場しないのが大切です。投資をやめない、買い続けるのが収益をもたらします。
Xserverドメイン暴落局面=株価のバーゲンセール、とよく言われます。安い時に買えるチャンスを逃さない。
株式や投信を売却する
株式や債券等を売却して、市場から資金を撤退させてしまうのも収益を生みません。暴落局面の撤退は収益がマイナスでしょう。損切をして割安株に投資する、以外はリターンを生みません。
株式は15年以上の投資期間を取れば、理論上はマイナスにならないと言われています。投資先さえ間違っていなければ、収益はプラスになります。
大きな一括投資をする
下落局面は株価や基準価額が大きく下がります。バーゲンセールと思って大きな投資に出ることがありますが、底値とは限りません。誰も底値は分かりません。
まとまった投資資金があっても、何度に分けて投資した方が無難です。今年に入り私もVT(全世界株式のETF)を安いと思って何度も買いました。しかし、9月下旬は78ドルを付けています…100ドルでも安いと感じていました。
レバレッジをかけた商品を買う
レバレッジをかけて2倍、3倍の値動きをする商品には要注意です。上昇局面では強いですが、下降局面では投資元本を大幅に減らします。基準となる株価指数が‐3%なら、2倍のレバレッジをかけると‐6%になります。
レバレッジの商品が資産の大部分を占めると、非常にリスクが高いです。2022年や2023年は弱気相場が続きそうなので、レバレッジをかける商品の割合を考えた方が得策です。レバナスなどハイテク銘柄を多く含んでいる銘柄は、政策金利が上がると株価が下がります…
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安全を求めて債券を買う
値動きの激しい株式を売却して、比較的安全な債権を購入する。値動きに違いはあれど、株式と債券は同じような値動きをすることがあります。
政策金利が上がれば、株式も債券(既発債券)の価格はともに下がります。債券=安全で値動きをしない、と思っている方は要注意です。どうしても資産を確保したいなら、現金化するしかありません。
↓新発債券は価格の動きがありません。
弱気相場は高いリターンを出すために必要
株価が下落し、保有資産が減るのは精神的にも厳しいものがあります。しかし、将来的にリターンを大きくするために「下落局面は必要」です。
下の図はドルコスト平均法の解説ですが、上下に値動きすることはリターン(収益)に大きな影響を与えます。安定している投信A、値動きの激しい投信Bではどちらのリターンが大きいか?
定期的に買付をしている場合は、投信Bのリターンが大きくなります。始値と終値が同じですが、値動きがリターンに影響を与えます。
下落局面でも買付を行うことが、リターンを大きくさせるために必要です。いつまで、どこまで株価は下がるか分かりません。だからこそ、買付を続ける必要があります。
積立などで感情に振り回されない工夫を
株式投資や債券投資をしていると、必ず市場の下落局面に遭遇します。その中でも、自分が投資する当初に決めた方針を崩さないでほしいです。
長期投資をする、リスク資産と非リスク資産の割合を五分五分にする、株式市場に残り続けるなど、初めに考えていたことがあるはずです。
株価の下落は精神的にも大きな負荷をかけますが、長い視野に立って判断をしましょう。
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