【家計改善】原田ひ香『三千円の使いかた』から得られる、節約と貯金のヒント①

人生論

「お金と人生」をテーマに書かれた小説が60万部を超える大ヒット!原田ひ香さんの『三千円の使いかた』です。どこにでもいそうな家族の一人一人の目線に立って、物語は進んでいきます。

経済のしくみや節約の情報をしっかりと乗り込みながら、しっかりドラマを展開させています。登場人物に共感しながら、経済の知識を身に付けられる一冊です。

今回は『三千円の使いかた』から節約や貯金のヒントを紹介したいと思います!

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登場人物はそれぞれの「お金の悩み」を持っている

御厨家(みくりやけ)の家族が登場人物で、長女・次女・母・祖母などが出てきます。年齢や職業、金融資産は違えど、それぞれ「お金の悩み」を持ち、それを乗り越えようとします。

どこでもありそうな悩みだけに、読んでいると共感してしまいます。話の中で出てきた、知って得する経済の話をまとめます。

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iDeCoと投資資産の内訳

フリーランスでライターを営む女性は、御厨の長女から年金のことを尋ねられます。ライターの女性は「iDeCo(確定拠出年金)をやっている」と、老後のために資金の積立をしていると言います。

iDeCoとは?

年金制度の3階部分にあたる私的年金で「確定拠出年金」と言われます。
毎月の拠出金(掛金)は決まっていますが、年金受取額は資産の運用成果により決まります。運用する金融商品は自ら選び、元本保証の銀行定期預金からリスク資産の投資信託まであります。

iDeCoの掛金は全額所得控除になるため、節税効果が大きいです。また年金の受取時にも税制上優遇されます。

関連記事:【iDeCo】楽天証券とSBI証券で扱っているファンドは?

女性の資産構成は以下の通り。現金とリスク資産が50:50と、教科書のような資産配分です。もちろん外国株と国内株はコストの低い、インデックスファンドを通じて保有しています。

現金50外国株25国内株25

御厨の長女は元証券会社勤務。ライター女性のポートフォリオを聞いて、国内株の比率を下げ外国株の比率を上げることを提案しています。年齢が若いからリスクをとれる状態です。

家計簿は未来への地図でもある

御厨の次女は社会人になって間もなく、貯蓄もさほどありません。祖母は次女に対して、御厨家にとって重要な「家計簿」の存在を伝えます。

家計簿はなぜ重要か?
  • お金の流れが分かる
    貯めるためにはお金の出ていく・入ってくるをつかむのが大切です。管理の基本
  • 細かく書く必要はない
    家計簿は長く続ける必要があるので、事細かに書く必要はありません。細かくすぎると疲れてしまい、挫折することも。始めはおおざっぱでOK。
  • やりたいこと、買いたいものを書くことで目標ができる
    家計簿は必ず収支を書くだけでありません。将来のイベントや計画、買いたいものを書き込みましょう。目標を持つことでお金管理への意欲が出ます。

支出の管理が苦手な人こそ、Money Forward Meが最適!私は家計簿はつけていませんが、家計簿アプリは使っています。

銀行の口座やクレジットカード、レシートの撮影をするとアプリと紐づけられてグラフ化してくれます。自分は手間をかけていないのに、簡単にお金の「見える化」ができるのです!

ポイントサイトを利用しない手はない

長女は主婦で、公務員である夫の給料だけで家計をやりくりしています。夫は若いので薄給ですが、しかりと貯金をしています。工夫の1つがポイントサイトの活用です。

ポイントサイトを経由してクレジットカードの発行、商品の購入、資料請求などをするとポイントがもらえます。クレカ発行は3,000pや5,000pなど高単価です。

賢くお小遣いを貯められるお得なサイトは『ちょびリッチ』

長女はクレカ発行でポイントを稼ぎ、家計の足しにしています。発行したクレカは一つにまとめて、1年経つとすべて解約する徹底ぶりです。

ポイ活のいいところ?
  • ポイント還元が高い
    公式サイトから申し込んでポイントが付かない時でも、ポイントサイト経由ならポイントが付くことがあります。資料を請求するだけでもらえることもあります。
  • リスクがない
    年会費無料のクレカを発行するなら、持ち出しなしでポイントをもらうことができます。投資ではないので、リスクはありません。
  • ポイントが付く商品・サービスが多い
    サイトをのぞくと、多くの商品でポイントが付くことが分かります。利用している商品でポイントが付きやすいです。

固定費の見直しこそ、家計改善の第一歩!

貯金がない二女は、中古の一戸建てを購入し保護犬を飼う目標を立てます。しかし、貯蓄はないのでアドバイスを元金融機関に勤めていた長女に相談します。

助言の始めに出てるくるのが、固定費の見直しです。毎月かかるコストだからこそ、結果として大きな金額になります。

固定費の見直しポイント
  • 家賃の見直し
    都心で住んでいると当然家賃は高くなります。23区内でも、交通の便が良いマンションはたくさんあります。
  • 通信料の見直し
    今や当たり前となっている、スマホ・通信料の見直し。格安SIMやキャリアのライトプランを使うと、月数千円で3ギガのデータ通信・電話ができます。
  • 生命保険の見直し
    家計を担っている所得者には掛け捨ての保険をかけているが、扶養されている主婦にはかけていません。企業の社会保険に加入しているからです。

関連記事:【生命保険】定期保険より収入保障保険をオススメする3つの理由

封筒を使ったお金の節約術

話の中では節約に関する多くの方法が紹介されています。その一つが、使うお金を封筒に分けて管理する方法です。

1週間の食費に使う5,000円を封筒に入れ、4つの封筒を用意します。週は5,000円で食事をまかなうことになります。

封筒の管理が家計を楽にする

封筒を4つ用意することで、一か月を4分割することができます。細かくお金を使う期間を設定することで、計画を立てやすくします!

一か月食費は2万円!だけ決めてしまうと、ペース配分が難しいです。封筒により配分をしています。

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1つの家族模様を見ながら、お金の知識が付く

今回、紹介したお金の話は一部分です。ブログ記事の続編として、『三千円の使いかた』を今後も紹介していきます。

堅苦しい金融や理論の話はなく、肩の力を抜いて楽しめる小説です。



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