【投信の取説】楽天・全世界株式(除く米国)インデックスファンドはどんな人に向いている?

資産運用

2022年12月22日に楽天投信投資顧問から「楽天・全世界株式(除く米国)インデックスファンド(愛称:楽天:VXUS)」が設定されました。一部のSNSでは話題になっており、米国株に投資をしている方・全世界株に投資をしている方には必見のファンドです!

現在、世界の経済を引っ張るアメリカ株をのぞく意味はあるのか?どんな時に買付の検討をすればいいのか?

率直な質問に対して答える形で、今回は「楽天・VXUS」を解説していきます。

楽天・全世界株式(除く米国)インデックスファンドの基本

現在、米国株に投資するのはトレンドになっています。全米株、S&P500、NASDAQ100はもちろん、先進国株、全世界株を買っても米国株は含まれます

その中で登場したのが米国株を含まない「楽天・全世界株式(除く米国)インデックスファンド」です。何を買っても米国株が含まれるから、あえて含まないファンドを買うから出来ることがあります!

主な基本情報

ファンド名楽天・全世界株式(除く米国)インデックスファンド
愛称:楽天・VXUS
ベンチマークFTSE グローバル・オールキャップ(除く米国)インデックス
純資産0.68億円
信託報酬(年率)0.202%
運用会社楽天投信投資顧問
設定日2022年12月22日
NISA一般NISA つみたてNISA 対象ファンド
決算日7月15日
2023年1月6日時点(詳細ページへ)

米国ETF「VXUS」「VEA」に投資をするファンド!

有名な米国ETFに「VT」があります。これは全世界の大型株から小型株まで、約9,000銘柄に投資をするものです。「VT」から米国株をはぶいたものがETF「VXUS」になります。

全世界株「VT」-米国株=「VXUS」

なお全世界株はオールカントリ―(通称:オルカン)が有名ですが、オルカンは小型株を含みません。

楽天・VXUSの愛称から分かるように、このファンドはETF「VXUS」を買うことで全世界株(除く米国)に投資をしています。表は楽天・VXUSで、中身はETFのVXUSというわけです。
(経費率を下げるために先進国株(除く米国)「VEA」を混ぜていますが)

VXUSを見れば、楽天・VXUSがどのようなファンドであるか分かります。

VanguardのWEBから引用

先進国75%:新興国25%で構成されています。国別では日本やイギリスが10%以上を占めています。

TSMC台湾1.41%
ネスレスイス1.17%
ASMLオランダ0.90%
サムスン電子韓国0.83%
テンセント中国0.83%
ロシュスイス0.82%
シェルオランダ0.78%
アストラゼネカイギリス0.73%
ノボ・ノルディスクデンマーク0.72%
モエヘネシー・ルイヴィトンフランス0.71%
2023年1月5日時点

世界中の多国籍企業が入ります。詳しく知りたい場合はヴァンガードの公式WEBへ。

関連記事:【投信の取説】メディアで注目される「おおぶね」シリーズとはどんなファンドなのか?

米国を除くファンドの意味と使いかた

米国が入っていない投信を買う意味

米国が入っていない投信を買う理由は、リスクを下げて安定性をあげるためです!

グローバルに投資する投信を買うと、必ずと言っていいほど「米国株」が含まれます。米国に集中投資して、リターンを狙いたい人はそれでいいです。しかし、米国以外にも投資をしたい、分散投資したい方には楽天・VXUSは使えるファンドです。

主な投資先の割合

全世界株式=米国株60:先進国株(除く米国、日本)25:新興国株10:日本株5

先進国株式=米国株73:その他先進国株(除く日本)27

もし、S&P500の投信を100万円、全世界株の投信を100万円を持っているとすると、米国には160万円の投資をすることに!

関連記事:【投信の取説】Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)が登場!人気の秘密?

米国を含まない投信の使いかた

投資先を分散させることで、リスクを下げる・リターンの取りこぼしを防ぐために使います。

  1. 米国株をメインに投資しながら、他国にも分散投資
    S&P500や全米株(VTI)、NASDAQ100(QQQ)+楽天・VXUS
  2. 全世界株に投資をしながら、米国株の割合を下げる
    オルカンや全世界株(VT)+楽天・VXUS
  3. 先進国株に投資をしながら、米国株の割合を下げる
    先進国株+楽天・VXUS

しっかりとメインとなる投資先がはっきりしており、リスクを緩めるために「楽天・VXUS」を使うのは有効です。定期的にリバランスが必要ですので、注意しましょう。

こんな方は楽天・VXUSに向いていない!

金融資産のバランスを取るためのファンドですので、投資初心者が1本だけを積み立てるのでは決してありません。

  • ほったらかしの積立投資をしたい
  • 自分で投資先の割合を決めなくても良い
  • 米国株に集中投資してリターンと求めたい
  • 他に投資信託やETFを持っていない など

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