2022年はハイテク銘柄などのグロース株(成長株)には大変厳しい1年となりました。NASDAQ100に連動するQQQは年初400ドルほどでしたが、年始には260ドルほどになりました…
ハイテク銘柄やグロースが少し怖いなと感じた方は、バリュー株投資はいかがでしょうか?今回はバリュー株ETFで代表的な「VTV」を紹介します!
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「VTV」バンガード・バリューETFで大型株へ投資
世界でも有数の資産額をほこるETF「VTV」
「VTV」という名前を聞いたことは少ないかもしれません。VOOやVTI、QQQなどは日本でも有名な米国ETFですが、「VTV」は資産額は約13兆円を超えます。(2023年2月時点)運用期間は19年を超えていることから、ロングセラーだと分かります。
注目すべきはランキング上位は市場全体に投資するETF(SPYやVTIなど)が多いにもかかわらず、「VTV」はテーマ別ETFです。大型グロース株という的を絞っている点が特色です。世界中には米国グロース株を求めている投資家が多いのです!
名称 | バンガード・バリューETF |
ティッカー | VTV |
カテゴリー | 米国大型バリュー株 |
連動指数 | CRSP USラージキャップ・バリュー・インデックス |
経費率 | 0.04% |
直近利回り | 2.90%(年4回分配の支払い) |
設定日 | 2004年1月26日 |
「VTV」の組入銘柄・セクター比率は?
気になるセクター(業種)の割合や組入銘柄は、バンガード社の公式WEBから引用しています。ディフェンシブなヘルスケアや割安株の代表的な金融など、不況でも強い生活必需品などが大きなウエイトを占めています。
情報・通信技術セクター(テクノロジー)の割合が低いETFを見るのは珍しいですね。株価の急成長はないかも知れませんが、安定と地道な成長が魅力です。
組入銘柄 | 構成比 | セクター |
バークシャーハサウェイ | 3.06% | 金融 |
エクソンモービル | 2.71% | エネルギー |
ユナイテッドヘルス | 2.65% | ヘルスケア |
ジョンソンエンドジョンソン | 2.42% | ヘルスケア |
JPモルガンチェース | 2.33% | 金融 |
プロクターアンドギャンブル | 1.91% | 生活必需品 |
シェブロン | 1.72% | エネルギー |
メルク | 1.54% | ヘルスケア |
アッヴィ | 1.48% | ヘルスケア |
ファイザー | 1.41% | ヘルスケア |
構成銘柄は世界を代表するもので、高配当・バリューとしても有名なものです。ヘルスケアや生活必需品の銘柄が入っているので、株価の安定にもつながります。
「VTV」はバリュー株か?高配当株か?
バリュー株は性格上、高配当株の要素も含みます。配当額は同じでも株価が下がると、配当利回りは上昇するためです。VTVの直近利回りは約3%と高利率です。
バリュー株と高配当株の違いが気になってきます。高配当株で代表的なETF「VYM」と比較していきます。
yahoo!finance(英字)では米国ETFのチャート比較ができます。5年間のチャートを比較すると、VTVはプラス85.01%、VYMはプラス75.44%となりました。比較する期間により違いはありますが、VTVとVYMは非常に同じような値動きになります。
VTVとVYMの銘柄構成は約7割重複しています。そのため同じような値動きになります。大きな違いはVYMの利回りの高さです。
米国ETF「VTV」を使った運用方法
値上がり益+分配金をねらう
VTVは米国株で割安と判断された銘柄に投資をします。そのため、大きな値上がりはありませんが、安定的な値上がりを期待できます。グロース株よりボラティリティ(値動きの幅)は小さく、買付後急落することは少ないでしょう。
また高配当の機能も持っています。3%ほどの利回りで生活費の足しにすることができます。長期保有をすると、値上がりを期待しながら分配金を受け取れます。
VTVをメインに他のETFを組み合わせる
値動きがマイルドで、純資産額が大きいVTVはメインの投資対象にできます。S&P500や全米株よりリスクが下がり、不況でも落ち込みはゆるやかです。
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日本ではあまり知られていない「VTV」ですが、魅力あるETFの1つです!投資に正解はありません。自分の考えと合うものを選びましょう。日々勉強。
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