2023年4月26日に、最も低コストの全世界株ファンド「TracersMSCIオール・カントリー・インデックス」が設定されます。信託報酬はeMAXIS Slimオール・カントリーの約半分となる、0.05775%(税込)と破格です。
運用が始まらないと、隠れコストなどの諸経費は分かりませんが、それを考慮しても最安ファンドとなりそうです。
SBI証券今回は日興アセットマネジメントの「TracersMSCIオール・カントリー・インデックス」の中身と特色を見ていきます!トレーサーズは注目のファンドをどんどん出しています。
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中身はeMAXIS Slimのオルカンと同じ
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスに連動する
Tracersオルカンは、「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス」という指数に連動するように設計されています。
この指数は、全世界の約2,800銘柄・47か国の大型株と中型株で構成されています。米国や日本などの先進国、中国や韓国などの新興国が含まれており「地球全体に投資する」ものです。
特定の国や地域を限定せずに投資するため、とりあえず投資したい方にはぴったりと言われています!オルカンと言えば、eMAXIS Slimから出ているものが日本では資産規模(約1兆円)も大きく有名です。
eMAXIS Slimのオルカンも同じようにMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスに連動するため、Tracersのものと同じ値動きになります。
3つのマザーファンドに投資してオルカンを作る
Tracersオルカンの中身は3つに分かれています。マザーファンドと呼ばれる、資金をまとめて一括投資するしくみを取っています。米国や中国の銘柄を、1つ1つ買っている訳ではないのです。
TracersMSCIオール・カントリー・インデックスの中身
- 先進国株(日本除く) MSCI-KOKUSAIマザーファンド
- 新興国株 MSCIエマージングマザーファンド
- 日本株 MSCIジャパンマザーファンド
【投資の割合】 先進国約88%:新興国約12%
コストだけが違うしくみ
同じ指数に連動するなら、リターンやリスクは同じになります。オルカンは、eMAXIS SlimとTracersとたわらシリーズのファンドが有名です。
eMAXIS SlimとTracersは同じマザーファンドに投資しているため、全く同じです。たわらは日本株のマザーファンドのみ同じです。
ファンドの違いはコストのみです。同じリターンになるなら、コストが安いものを選んだ方が良いに決まってます!
同類ファンドとの比較とETF
投資信託のオルカンを比べる
ファンド名 | 信託報酬 | 純資産額 | 設定日 |
TracersMSCIオール・カントリー・インデックス | 0.05775% | ー | 2023年4月27日 |
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 0.1144% | 10,010億円 | 2018年10月31日 |
たわらノーロード全世界株式 | 0.1133% | 52億円 | 2019年07月22日 |
全世界株へ投資するETFと比べる
ファンド名 | 信託報酬 | 純資産額 | 設定日 |
TracersMSCIオール・カントリー・インデックス | 0.05775% | ー | 2023年4月27日 |
米国ETF ACWI | 0.32% | 188.58億ドル | 2008年3月28日 |
東証ETF MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信 | 0.0858% | 237億円 | 2020年1月8日 |
投資信託で証券取引所に上場しているものを「ETF」と言います。ETFは信託報酬等の費用が安いのが特色ですが、TracersオルカンはETFより安くなっています。
販売はSBI証券のみ!SBIの一強になる?
現在、最安オルカン「TracersMSCIオール・カントリー・インデックス」を購入できる証券会社はSBI証券以外で確認は取れていません。
シンNISA制度が始まる来年から、投資をはじめる方もいいでしょう。コストの安さとネット証券の使いやすさで「SBI証券」を選ぶ方が今後増えていくことは必至のようです。
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