外貨建てMMFとは何か?安全性の高い公社債に投資!
MMFとは、マネー・マーケット・ファンドの略称であり、ファンド(投資信託)の一種です。
一般的な投信(インデックスファンドなど)と異なり、株式は含まれず短期債券のみに投資をします。安全性の高い国や地方の公債、銀行などの社債が投資対象です。
毎日運用実績に応じて分配が行われ、月末に分配金が支払われ再投資されます。1カ月複利商品なので、運用期間が長くなるほどリターンが大きくなります。
外貨建てMMFは米ドルや豪ドル、ユーロなどで買付するものです。円決済で買付も可能です(為替手数料は必要)。
関連記事:【安定的資産運用】債券に投資をする意味。生債券と投資信託のメリット・デメリット
証券会社が取り扱っている外貨建てMMF
外貨建てMMF(米ドル)はネット証券を中心に販売されています。どの会社でも同じ商品を扱っていることが多いです。
複数ある場合は「利回りが高く、信託報酬等のコストが低いもの」を選びましょう!ブラックロックか取り扱いの多いニッコウで決まり。
SBI証券
MMFの名称 | 利回り(税引き前) | 信託報酬等 |
ブラックロック・スーパー・マネー・マーケット・ファンド | 4.3230% | 0.5%(上限) |
ニッコウ・マネー・マーケット・ファンド | 4.1340% | 0.91%(上限) |
ノムラ・グローバル・セレクト・トラスト | 4.0910% | 0.66%(上限) |
ゴールドマン・サックス | 4.3190% | 0.7%(上限) |
楽天証券
MMFの名称 | 利回り(税引き前) | 信託報酬等 |
ニッコウ・マネー・マーケット・ファンド | 4.1340% | 0.91%(上限) |
ゴールドマン・サックス | 4.3190% | 0.7%(上限) |
外貨建てMMFのメリット・デメリット
メリット
- 利回りが高い
外貨建てMMFの一番の魅力です。政策金利の影響を強く受けるので、米国や欧州などの高金利で恩恵を受けます。 - 元本を割り込むことはほぼない
格付の高い公社債に投資をするため、安全性が高いです。短期債券に投資をするので大きな値動きをすることなく、ほぼ買付時の価格で推移します。 - いつでも換金ができる
預金感覚で売買ができます。外貨が必要な時、円安による為替益を狙いたい時などいつでも換金ができます。 - 損益通算ができる
外貨預金は源泉分離課税のため、株式の配当や譲渡益と損益通算ができません。外貨建てMMFは損益通算できるようになったため、損出しをすると非課税で分配金を受け取れます。
デメリット
- 変動金利のためいつまで高金利が続くか不明
現在の高金利は2022年3月から上昇し、23年4月現在で4%ほどになりました。それ以前は0.1%程度と、普通預金並みでした。今後も金利が高いとは言い切れません。 - 値上がり益は狙えない
値上がりより、分配金を狙う商品です。外貨建て定期預金に近い性質を持っています。 - 取り扱いの商品は少ない
米ドル建てMMFの取り扱いは少なく、証券会社によっては2つ程度のところもあります。 - 運用コストが高め
一般的な投資信託に比べ、運用コストは0.5%~1.0%と割高な感じが否めません。インデックスファンドなら0.1%台の多いです。
外貨MMF?外貨定期預金?外貨建て生命保険?
外貨建ての金融商品は多いです。自分の考えや生活スタイルに合っているものを選びましょう。
外貨建てMMF
米国株投資をしている、外国債券投資をしている、自由に引き出したい方など
外貨定期預金
ずっと高金利で運用したい、証券口座を開くのは面倒、ネット銀行を使っている方など
外貨建て生命保険
強制貯蓄したい、生命保険料控除を使いたい、手間をかけたくない方など
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