SBI、バンガード系とiシェアーズ系ファンドを11本追加!オススメのファンドと使いかた

資産運用

SBIグループのSBIアセットは、新規に11本の投資信託を設定します。2023年5月25日から募集が始まり、6月8日より運用が始まります。

SBI・Vシリーズは、日本もトップクラスの純資産(販売額)をほこるインデックスファンドです。現在4本運用されており、今回新しく加わります。また、現在運用されているSBI・iシェアーズ・米国バランスに、「iシェアーズ」のファンドがさらに加わりシリーズとなります。

低コストと分かりやすさが特色の、SBIアセットのファンド。今回、新しく登場するファンドの中身と使いかたを主に解説します。

新しく加わるファンドは2つのシリーズから

2023年6月8日から運用がスタートするファンド

新しく設定されるファンドは以下の通りです。万人受けものではなく、投資中級者以上に向けたものが多いです。

ファンド名年間コスト資産クラス米国ETF
SBI・V・米国増配株式インデックスF0.1238%米国株式VIG
SBI・V・先進国株式(除く米国)インデックスF0.1138%先進国株式VEA
SBI・V・世界小型株式(除く米国)インデックスF0.1338%世界小型株式VSS
SBI・V・米国小型株式インデックスF0.1138%米国小型株式VB
SBI・V・新興国株式インデックスF0.1438%新興国株式VWO
バンガード・シリーズ
ファンド名年間コスト資産クラス米国ETF
SBI・iシェアーズ・米国総合債券インデックスF0.0938%米国債券AGG
SBI・iシェアーズ・米国投資適格社債(1-5年)インデックスF0.1038%米国債券IGSB
SBI・iシェアーズ・米国ハイイールド債券インデックスF0.2138%米国債券USHY
SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替Hあり)0.1838%コモディティIGLN
SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替Hなし)0.1838%コモディティIGLN
SBI・iシェアーズ・米国短期国債ファンド0.1138%米国債券SGOV
iシェアーズ・シリーズ

SBI系のファンドはETF(上場投資信託)を通じて投資するものが多いです。「ファンド・オブ・ファンド」というタイプで、インデックスファンドの中身は米国ETFです。

ファンド・オブ・ファンド

投資信託 ー(買付)→ 米国ETF ー(投資)→ 米国株式や世界株式、債券など

シンSBI・Vシリーズのラインナップ

SBI・Vシリーズに新しく入るものは、株式がメインで米国から新興国まで幅広くカバーしています。除く米国が2本も入っており、S&P500や全米株式を持っている人には使い勝手がいいです。

SBI・Vシリーズのラインナップ

SBI・V・米国増配株式インデックス・ファンド

米国株式の中で10年間連続で配当を出している銘柄に投資します。大型・中型株で、収益やビジネスモデルが安定しています。

S&P500より安定性があり、景気の後退局面でも株価の落ち込みがゆるやかになります。

米国ETF「VIG」は投資家の中で人気のある、ETFの1つです。

SBI・V・先進国株式(除く米国)インデックス・ファンド

米国株式や全世界株式などを持っている方が、先進国の割合を高めたい時に使えます。新興国をポートフォリオに入れたくない、米国以外に投資することでリスクを下げられます。

リスクを下げる=リターンを下げる、ことになりますがリスク調整が可能です。

SBI・V・世界小型株式(除く米国)インデックス・ファンド

オールカントリ―・インデックス(オルカン)に投資している方、リターンを高めたい方向けです。

オルカンは世界株式の大型株・中型株で構成されているので、小型株は含まれません。

時価総額が小さく、値動きは大きいので売り抜けられるとリターンが期待できます。

関連記事:【投信の取説】日興アセットのTracers「最安コストのオルカン」誕生!SBI証券の人気上昇!

SBI・V・米国小型株式インデックス・ファンド

S&P500や全米株式を保有している方で、リターンを高めたい時に使えます。S&P500は大型株のみ、全米株式の小型株の比率は小さいので、カスタマイズできます。

小型株は成長性に期待が持てます。

SBI・V・新興国株式インデックス・ファンド

全世界株式や新興国株式を持っている方が、リターンを高めたい時に使えます。

全世界株式のうち新興国は、約10%ほどしか含まれておらず、新興国の割合を高めることでリターンの期待値を上げます。

米国ETF「VWO」も人気ETFの1つと言えます。

シンSBI・iシェアーズ・シリーズのラインナップ

株式と異なる値動きをする代表的なものが、債券と商品(ゴールドなど)です。逆の値動きをすることでリスクヘッジすることが可能です。

SBI・iシェアーズ・米国総合債券インデックス・ファンド

米国の投資適格市場の全体に投資します。米国ETF「AGG」は債券に投資する代表的なETFです。

国債、社債、地方債など安定性が高いです。債券ファンドを買うなら、まずこのファンド。

SBI・iシェアーズ・米国投資適格社債(1-5年)インデックス・ファンド

残り1~5年の投資適格社債に投資します。優良銘柄で、期間が短いのでリスクが低めです。

社債へ投資するので、AGGより少しだけ株式よりだと言えます。

SBI・iシェアーズ・米国ハイイールド債券インデックス・ファンド

高利回り債券=格付けが低い債券です。リスクが高い代わりに、利回りが高くなります。

格付BB以下の社債で構成されますが、有名なハイテク企業もあります。株式に近い値動きをする、リターンを求める債券です。

為替ヘッジがあると円高の時、落ち込みはマイルドですが、円安の時リターンは低くなります。

SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジあり・なし)

不況局面や世界情勢が悪化すると、株式の価格は下がり、ゴールドの価格が上昇する傾向があります。ゴールド自体に価値があるので、世界中の資金が現物資産に集まります。

株式と異なる値動きをするため、リスクヘッジに役立ちます。金などの商品系ファンドは値動きが大きくなるので、保有割合を小さくします。

SBI・iシェアーズ・米国短期国債ファンド

償還まで0~3カ月の米国国債です。リスクはほとんどないために、値動きはほどしません。

現金と同じような役割であるため、買う目的を見つけずらいです。

SBI系インデックスファンドの使いかた

Vシリーズで攻め、iシェアーズで守りを固める

  • 米国増配株式なら1本でもOK
    増配株式なら安定性を持たせながら、成長性にも期待できます。S&P500と同じように、1本のファンドで資産形成が可能です。
  • 新興国株式でリターンを高める
    リターンを高めたい場合は、新興国の比率を高める方法があります。中国や韓国、台湾などの企業が多く含まれています。
  • 米国以外に投資してリスクを下げる
    米国以外の株式に投資するのはリスクを下げます。一極集中投資を避けられます。他の先進国や新興国を加えます
  • 債券は株式と相性が良い
    資産形成の王道は、株式と債券を合わせ持つことです。年齢が上がるにつれて、債券ファンドの比率を上げてもいいでしょう。

つみたてNISA・つみたて投資枠の対象ファンドではない

今回、新しく追加されるファンドはつみたてNISAの対象ではありません。来年からはじめる、シンNISAの「つみたて投資枠」対象にもならないでしょう。

一般NISAや「成長投資枠」での買付は可能なので、自分好みにトッピングするにはSBI系ファンドを検討してみましょう!

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