【集中投資】日興からS&P500トップ10ファンドが登場!個別株を買う方がお得?

資産運用

投資家の「あったらいいな」を叶える、日興アセットマネジメントの「Tracersシリーズ」に新しいファンドが加わりました。S&P500の上位10銘柄に投資をする、Tracers S&P500トップ10インデックス(米国株式)です。

S&P500は世界でもっとも有名な株式指数ですが、銘柄が500も含んでいるために分散が効きすぎて高いリターンは得られません。

ならば、上位10銘柄に集中投資をしてリスク・リターンを高めようというファンドが登場しました。NISAの成長投資枠の対象となるため、非課税メリットを受けることができます。

Tracers S&P500トップ10インデックス(米国株式)とは?

ファンドの概要

信託報酬は、年率0.1%台と非常にコストパフォーマンスに優れています。時価総額トップ10に、時価総額の大きさに応じて割合が決まります。トップ10だけでも、S&P500のうち約33%を占めます。

なお銘柄は時価総額順位により入れ替わります。長期投資を意識したファンド設計となっています。

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NISAの成長投資枠の対象です。年額最大240万円まで買えます。

【公式】日興アセットマネジメントの特設ページへはこちらから

ファンド名Tracers S&P500トップ10インデックス(米国株式)
運用会社日興アセットマネジメント
連動指数S&P500トップ10指数(円ベース、税引き後)
信託報酬0.10725%(税込)
設定日2024年5月17日
純資産額41.84 億円
販売会社楽天証券SBI証券マネックス証券
2024年5月23日時点

10銘柄一覧

アップルやマイクロソフトなどハイテク銘柄がほとんどを占めますが、医薬品や生活必需品も入っています。実はディフェンシブとしてのセクター(業種)が含まれています。

銘柄業種割合
マイクロソフトソフトウェア・サービス21.9%
アップルテクノロジー・ハードウェア18.8%
エヌビディア半導体・半導体製造装置13.9%
アマゾン・ドット・コム一般消費財・サービス流通11.4%
アルファベットメディア・娯楽10.8%
メタ・プラットフォームズメディア・娯楽7.7%
バークシャー・ハサウェイ金融サービス5.3%
テスラ自動車・自動車部品4.0%
ジョンソン・エンド・ジョンソン医薬品・バイオテクノロジー2.8%
ケンビュー家庭用品・パーソナル用品0.2%
2024年2月末時点

S&P500とトップ10との比較

コロナショック後は、S&P500とトップ10で大きく差が開きます。上昇局面では、特に超大型株の株価が上がりやすいことが分かります。

個別株式を10銘柄買う方がお得?

トップ10に入っている銘柄をすべて買う方が、信託報酬も必要なく自分で銘柄の管理ができるのでは?と感じている投資家もいらっしゃるでしょう。

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実際に、個別銘柄を買うことで「自作S&P500トップ10」が作れるのか検証してみましょう!

現在の株価

2024年5月23日時点の株価は以下の通り。

銘柄株価(USD)
マイクロソフト430.52
アップル190.90
エヌビディア949.50
アマゾン・ドット・コム183.13
アルファベット176.38
メタ・プラットフォームズ467.78
バークシャー・ハサウェイ413.99
テスラ180.11
ジョンソン・エンド・ジョンソン153.50
ケンビュー19.88
2024年2月末時点

ファンドの比率に合わせる

トップ10のウエイトを参考に、購入する株式数を決めてファンドのウエイトを近づけていきます。エヌビディアやメタなどは値がさ株なので、一株あたりの価格が高いです。そのためファンドのウエイトと比べ、大きくなりがちです。

銘柄株価(USD)買付株数PF内のウエイトトップ10のウエイト
マイクロソフト430.52219%21.90%
アップル190.90417%18.80%
エヌビディア949.50221%13.90%
アマゾン・ドット・コム183.1328%11.40%
アルファベット176.3828%10.80%
メタ・プラットフォームズ467.78110%7.70%
バークシャー・ハサウェイ413.9919%5.30%
テスラ180.1114%4.00%
ジョンソン・エンド・ジョンソン153.5013%2.80%
ケンビュー19.8810.4%0.20%
2024年2月末時点

上のポートフォリオをつくるには、総額4528.42USDが必要です。1ドル=156.69 円(2024年5月23日)のレートだとすると、709,558.1298円が必要です。

「自作S&P500トップ10ファンド」をつくるには、約71万円が必要となります!

S&P500トップ10ファンドを買う?個別株で買う?

トップ10ファンドを買った方がいい場合

少額で積立をする場合は、ファンドの方が管理が楽です。証券会社により月100円~投資ができます。毎月、クレカを使ってポイントをもらいながら買い付けたい方はファンドを買いましょう。

リバランスなど個別銘柄のメンテナンスが面倒だと感じる方は、ファンドが楽です。買うだけでトップ10のウエイトを維持してくれますし、銘柄の入れ替えも自動です。

個別株でトップ10を買った方がいい場合

約70万円ほど資金を持っており、一括投資できる方は個別銘柄を買う方がコスパはいいです。ファンドの信託報酬は0.1%と非常に安いので、ある程度長期投資しないとコストを削減したことにはなりません。

現在のNISA成長投資枠で、外国株は対象となっているので非課税メリットを受けられます。

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