新NISAがはじまり、日本で株式投資を意識する人は増えてきました。私はそれ以前から、資産形成における株式投資の有効性について訴えてきました。
なぜ株式なのか?始めるには投信かETF?などについて解説してきます。
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投資を長期間続けることが重要!
投資のスタイルや投資先には多種多様なものがありますが、堅実な投資は長期保有が原則です。投資をするなら買ったものを、長く持ち続ける理由を以下にあげます。
長期保有がリターンを大きくし、リスクを下げる!
投資=財産を大きくすること、であるためどれだけの利益が出るのか気になるところ。利益(リターン)を大きくするためには、長く持つことです。
下の資料は年利1~5%で運用した場合の資産額を示しています。10年後にはそれほど大きな差にはなりませんが、30年後には300万円ほどの差が付いています。
投資は「複利の効果」をいかすのがポイントです。元本に利子(配当など)が付き、翌年には元本・利子等に利子が付き…という膨らみ方をしていきます。だから利率1%の30年後のリターンはプラス34万円となります。
また長期投資するメリットは、リスクを小さくする効果もあります。リスクとはバラつきのことであり、株式はプラス20%になることもあれば、マイナス15%になることもあります。
しかし、投資を続けていくと収益をならされていくので安定していきます。資本主義のしくみでは、株式会社は利益を再投資してさらに利益をあげるので、株価は上がっていきやすいです。
楽をして手間をかけないのがコツ
長期投資の原則を分かっているけど、なかなか実行できないのも人間です…その原因の一つに面倒くささがあります。誰だって面倒なことは続けられない!
投資で手間がかかるものは、証券口座への入金です。給料受取口座に証券口座を指定することはできないため、銀行口座から入金する必要があります。それを毎月、20年以上続ける自信はありますか?
投資信託とETFどちらがよい?
迷うなら、投資信託で定額買付をするべきです。自動で買い付けができて、完全にほったらかしで手間をかけずに投資ができるのは投信だけです。
もちろんETFにもメリットがあるので比較していきましょう。
投信とETFの違い:中身は同じもの
投資信託とETF、よく比べられますが中身は同じものです。ETFは上場投信と呼ばれており、証券取引所で売買できるものであり、株式と似ています。
投資信託 | ETF | |
定額買付 | できる | できない |
クレジット決済 | できる | できない |
取引価格の指定 | できない | できる |
分配金 | 出るタイプ・投信内で再投資するタイプ | 必ず出る/年2~4回が多い |
NISA | つみたて投資枠・成長投資枠 | 成長投資枠がほとんど |
投信なら続けやすい・クレカポイントが付く!
長期投資に向いているのは投資信託です。月100円~の定額から、クレジットカードなどを使って自動買付ができます。一部の証券会社で米国株・ETFの自動買付サービスを取り扱っているところはありますが、日本株のものはほとんどありません。
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投信ならクレカ決済できるため、ポイントが付きます。年会費無料のノーマルカードでも0.5%~のポイントが付き、ポイントで投資をすることもできます。
利回りを0.5%分上乗せできるのは、神仕様!使わない手はありません。
どれくらい買えばいい?複数持つべき?
基本は1本のファンドでOK!現金との比率に注意
投資を長期つづけていくためには、買う投信やETFは少ない方が有利です。銘柄が多いと買ったり、売ったりするメンテナンス(リバランス)が大変だからです。
世の中には毎月、新しい投資信託が登場しますが新しいものが優れているというわけではありません。信託報酬が0.1%台のものを選び、長期間持ちましょう。
買うファンドは、S&P500やオールカントリ―、日経平均やTOPIXに連動するものを1本持つだけで十分だと考えます。基本は、S&P500やオルカンの海外株で、為替やリスクの高さが気になるなら日本株がいいです。
何を買うかよりも、投資信託などのリスク資産と現金等の無リスク資産の比率が重要です。小さいお子さんがいる家計なら、現金の比率が高くなるでしょうし、独身の安定した会社員なら低くなるでしょう。
複数持つなら外国株:日本株がオススメ
もし投資信託を複数持ちたいなら、外国株プラス日本株にすべきです。経済成長が見込める外国株をメインに据えながら、安定力のある日本株で脇を固めるのがベストです。
S&P500とオルカンを合わせ持つのは?と多くの質問をもらうことがありますが、オルカンの約6割は米国株なので中秋投資をしているのには変わりありません。
投資期間を十分にとれるなら外国株の割合を高めに、リスクを下げたいなどの理由がある場合は日本株の比率を高めにするといいですね。
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