日本一の資産規模を誇るファンドシリーズ「eMAXIS Slim」に新しい投信が加わりました。先進国株式(含む日本)です。投資信託の中で「先進国株式」は人気カテゴリーでしたが、今回は「含む日本」です。一般的に先進国株式(除く日本)は日本株を含みません。
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今回の記事では、eMAXIS Slimの中でも資産を集めるオルカン(オール・カントリー)と先進国株(除く日本)を比べます。結論から言えば、大差はありませんが細かいところまでこだわりたい方にはぴったりです!
先進国株(含む日本)=オルカンー新興国株!
ファンドの主な情報
ファンド名 | eMAXIS Slim 先進国株式(含む日本)<オール先進国> |
連動指数 | MSCI ワールド・インデックス(配当込み) |
決算 | 1回(毎年4月25日) |
設定日 | 2024年10月25日 |
信託報酬 | 年率0.09889%以内 |
運用会社 | 三菱UFJアセットマネジメント |
NISA | つみたて投資枠、成長投資枠 |
どの国・地域へ投資するのか?主な構成銘柄
投資先に国・地域は合計23か国で、7割はアメリカと大きく占め他国で数%ずつ分け合っている状態です。注目すべきは、日本が5.8%を占めていることであり、当ファンドの特色です。
10,000円分の先進国株(含む日本)ファンドを買えば、7,000円ほどがアメリカで600円ほどが日本の株式を買うことになります。投資先を分け、リスク分散の徹底を行うタイプなので、このファンド1本で資産運用が完了できます。
オルカンや先進国(除く日本)と何が違う?
オルカンには新興国株が含まれる
オルカンには新興国株が含まれます。新興国90%・新興国10%で構成され、日本を含んでいます。新興国のうち、中国・インド・台湾がほとんど占めています。
オルカンを買うべきか、先進国株を買うべきか迷う人は新興国株について判断すべきです。新興国株は先進国より、ハイリスクハイリターンです。台湾のTSMCや中国のファーウェイなど世界的にも有名で、高収益を上げています。
しかし、新興国はカントリーリスクや政治リスクが高いです。政治の影響を強く受けるために、株価が不安定になることもあります。私の場合は、着実に資産形成をしているので投資は先進国株のみで行っています。
先進国株に日本は入れるべき?入れないべき?
先進国株ファンドの多くは、MSCIコクサイ・インデックスを連動指標にしています。このインデックスは日本株が除かれています。
先進国と言っても、75%程度をアメリカ株が占めており残りを21か国で分け合っています。残りはほぼヨーロッパ株です。
新興国を入れずに先進国だけで運用するメリットは、安定したリターンをえられることです。資産アセットとして考え場合、株式は値動きが大きくなりがちです。
先進国は熟成しているために大きな成長を求める事はできないかもしれませんが、政治的にもしっかりしている国が大きいので安定した資産形成が可能です。
あえて日本株を含んでいないファンドを買う理由は、個別株などで日本株を持っている人がリスク分散しやすいからです。
オルカンよりも安定を求めるなら先進国株(含む日本)!!
投資信託1本で運用したい!JTやトヨタなど個別株を買わない!安定した運用をしたい!なら、eMAXIS Slim先進国株(含む日本)はぴったりなファンドです。
複数の投資信託や株式を持つと、管理やリバランスが大変です。その点、一本の投資信託ならほったらかしでOK!資金が必要になったら、必要分売却するだけです。
長期投資が資産形成の鉄則なので、楽して手間をかけないのは重要な要素です。
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