運用会社三菱UFJ国際投信の「eMAXIS」シリーズは低コストを追求し、多様なファンドが用意されていることで大ヒットしています。eMAXIS Slim S&P500はそのシリーズの中でもっとも売れている投資信託です!
そんなeMAXISシリーズには「eMAXIS Neo」があります。この特徴はAIをつかい銘柄選定をしていることです。銘柄選定ではとくにテーマ別ファンドをつくる時にAIが大活躍します。
今回はeMAXIS Neoの中で自動運転というテーマが設定された投資信託がなぜヒットしているのか、どのような銘柄で構成されているのか書きます。
eMAXIS Neoのすごいところ!銘柄選定の方法
Neoと付いてあるからには、「すごそう!」と期待してしまします。すごいところは、ズバリAIを使って銘柄選定しているところです。企業がインターネット上で開示している情報、数百万ページという情報をAIが読み込み銘柄を選びます。
今回は「自動運転」がテーマですので、自動車メーカーはもちろん半導体・半導体製造装置、ソフトウェアなど関連している産業が投資の対象となります。自動運転に関連があるのか?という問いに対してAIの方が人間より正確に答えることができるので、銘柄の選び漏れが起こりません。
純資産は250億円越え!2年で騰落率219.33%!!
このファンドのすごいところは銘柄選び方だけではありません。設定日は2019年5月と非常に若いファンドですが、2年あまりの期間で純資産額は250億円を突破しました。下のグラフを見ていただくと、2020年末から資産が急激に伸びていることが分かります。
また2年ほどで基準価額は約3倍以上も跳ね上がっています。2021年7月15日現在で、31,933円と桁違いの伸びを記録しています。コロナ前の価額に半年しかかかっていないのも特筆すべきところです。これほどまで短期間に成長しているファンドは珍しいです。
気になる組入銘柄とセクターの内訳は?
銘柄の最上位は米国アンバレラです!そんな銘柄を知らない。という人も多いのではないでしょうか。アンバレラはHDや超HDビデオに関わる技術の開発などしています。自動運転は外部からの情報を取り込むことから始まりますので、画像処理や画像解析に強みを持つ企業の投資比率を上げているのは納得です。
他にはヴィオニア(自動車技術供給)、テスラ(電気自動車)、フォードモーター(自動車)、アプティブ(自動車ソフトウェア)、GM(自動車)などが連なります。世界的な他国的企業もあれば、最先端技術を持っている企業などさまざまです。
組入れられている銘柄の業種は以下の通りです。個人的にはそれほど、自動車・自動車部品の業種の割合は高くないと思います。メディア・娯楽、ソフトウェア・サービスの割合が思ったよりも高い割合です。
自動車・自動車部品 | 54.54% |
メディア・娯楽 | 8.62% |
ソフトウェア・サービス | 7.20% |
半導体・半導体製造装置 | 28.82& |
基準価額が急上昇した理由?
短期間に元本を約3倍以上にしているこのファンドはなぜこんなに優秀な成績を残せているのでしょうか?さまざまな観点から考えていきます。
eMAXIS Neo 自動運転などのテーマ別ファンドの注意点!
今回は、テーマ型ファンドの「自動運転」を見てきました。AIが特定のテーマに基づき銘柄選定をするのは今後のスタンダードになりそうです。そこで最後にテーマ別に投資する場合の注意点を抑えたいと思います。
それは、テーマ投資は長期投資に向かないことです。例えば今回の「自動運転」が100年後も注目され、投資され続けるというのは保障がありません。いつかは基準価額が下がり続けることになります。
テーマ別ファンドは出口戦略をしっかりとしておく必要があります。〇年、ファンドを持っておく。〇〇万円の利益が出たら売却するなど投資方針を設定しておくと迷いが少なくなりますよ。
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