投資の戦略として最適解と言われているのは「インデックスファンド」です。分配金をほとんど出さずに、ファンド内で再投資を繰り返すことで運用効率が良いからです。その中で今、高配当株式や高配当ETFが人気です。こちらはキャッシュフローを得たい人にとっては、最有力候補となります!
今回は米国高配当株をテーマにつくられた、バンガード社の「VYM」と「VIG」を紹介します。同じ高配当を組み入れているETFですが、少し毛色が違います。自分の投資スタイルやどう生活を変えていきたいのかを考えながら、選んでほしいです。
高配当株は出口戦略がシンプルで誰にできる投資!
インデックスファンドは老後や30年後に使う資金を運用するのには最適解です。しかし、今の生活を楽にしたい・スマホ代を配当でまかないたいなどと考える場合はインデックスファンドでは現実的に難しいです。
そんな方には高配当株への投資がおすすめです。世の中には4~5%の配当金を出している企業が数多くあります。その株式を買い増し続ける限り、配当は増え今の生活が楽になります。元本である株価は上下しますが、銘柄選びによっては安定した配当金を受け取ることができます。
インデックスファンドは売り時が難しいですが、高配当株は売る必要がないので出口戦略が簡単と言えますね。持っている限り、配当金を生んでくれます。もちろん企業の倒産や配当金の減配・無配があると、配当金は減りますが分散投資をすれば収益は安定します。
高配当株ETFの代表格VYM(バンガード社)!
以前の記事で高配当株を組み入れている米国ETFを3つ紹介しましたが、その中でもVYMは純資産額も大きく高配当株ETFを代表するものです。
組入銘柄とセクター(業種)の特色
上位にはJPモルガン、ジョンソン&ジョンソン、ホーム・デポ、P&G、バンク・オブ・アメリカなどが入っており、それぞれ3.5%~2.5%の比率です。金融銘柄、生活必需品、資本財などのセクターが多く景気敏感株とディフェンシブ銘柄でバランスが取られているので株価と配当も安定しています。
米国で特に注目されている株価指数はS&P500ですが、この銘柄での配当金は2%前後です。一方、VYMでは3%前後と平均利回りを越えるような銘柄の選定がされています。
配当金重視するならおすすめのETF
高配当株ETFは他にもSPYDやHDVなどありますが、株価の安定と配当金の収益を求めるならVYMがおすすめです。SPYDの方が予定利回りは高いですが、株価の値動きも大きいです。HDVは分散投資が少し足りないかな…と思っています。
配当金を継続してもらうためには構成銘柄のセクターを見る必要があります。一般的に事業の特性上、ハイテク銘柄は配当率が低め・生活必需品銘柄は高めと言われています。収益を開発費に回すことが必要かで分かれます。今の配当率を見るだけでは不十分ですので、セクターを見ておきましょう。
バンガード社米国増配株式ETF VIG
高配当株を組み入れているものにVIGがあります。VYMと同一の銘柄が入っているものもありますが、連続増配している企業の株式を入れているのが特色です。
連続増配をするには継続して利益を出し続けなくてはなりません。10年以上の増配を続ける企業は配当と株価の上昇も期待することができます。
組入銘柄とセクター(業種)の特色
組入銘柄で最上位に来ているのはマイクロソフトです。利回りは0.8%ほどですが、連続増配は20年ほど続けています。GAFAMの一角を担うマイクロソフトですから、これからも成長性が見込めるでしょう。
他にはJPモルガン、ジョンソン&ジョンソン、ウォルマード、ビザ、ユナイテッド・ヘルスなどです。
ハイテク銘柄や金融、生活必需品や消費者サービスなどさまざまなセクターで構成されています。ハイテク銘柄の構成比が高いのが特色です。
配当金と株価の値上がりを狙うならおすすめのETF
米国の大型株で構成されているので、成長性が見込めるので株価の上昇が期待できます。また配当金はVYMにはかないませんが、約2%ほどの利回りが期待できます。
イメージとしてはVYMとVOO(S&P500)を足し合わせたようなものです。インカムゲインとキャピタルゲインの両方を狙いたい人にとってはおすすめの米国ETFということができるでしょう。
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