【投信の取説】野村アセットが超・低コストインデックスファンドを開始!「はじめてのNISA」

資産運用

野村アセットマネジメントは2023年7月10日にインデックスファンド「はじめてのNISA」シリーズ(愛称:Funds-i Basic)をスタートさせます。ラインナップは投資信託5本で、信託報酬は業界最安値クラスです

販売は始め野村證券のみですが、その後販売会社は広がっていくようです。野村ブランドと低コストは強そう。

国内大手証券の低コストインデックスファンドは、業界に大きな影響を与えます!今回は、野村の新しいファンドシリーズ「はじめてのNISA」を紹介していきます。

王道インデックスから5本のファンド!

日本株2本、米国株1本、全世界株1本、新興国株1本

投資信託の王道、定番のインデックスに連動するファンドが登場します。同類ファンドが多い中で、コストも意識しており業界最安値レベルです。

日本株では日経225とTOPIX、米国株はS&P500、全世界株はMSCI・オールカントリ―(オルカン)、新興国株はMSCIエマージング・マーケット・インデックスにそれぞれ連動するように設計されます。

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日経平均やS&P500は毎日、ニュースで触れられるほど有名な指数です。投資をはじめる方には、どれを選んでも間違いないファンドとなります。オーソドックスな商品です。

野村アセットマネジメントの公式サイトより引用

投資信託は運用中にランニングコストがかかります。それを信託報酬と言いますが、「はじめてのNISA」シリーズのものはすべて業界最安値クラスです。

運用を行う上でコストは投資の成果に直結するので、安い方がリターンが大きくなります

どのファンドを選べばいいの?

新NISAがスタートするにともない、はじめて投資をする方が戸惑うことは金融商品選びです。投資信託は数千本以上があり、選ぶだけでも一苦労です。

野村の「はじめてのNISA」から出る5本のファンドは、どれを選んでも間違いではありませんが、特色を押さえておきます。

先進国株日本株米国株よりリスク小さい
先進国株米国株日本よりリスク大きい
先進国株・新興国株全世界株先進国と新興国のブレンド
新興国株新興国株リスクが大きい

リスクとリターンは同じです。リターン(収益)を求めるなら、リスク(振れ幅)も大きくなります。

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今回のファンドで、リスクの大きい順に並べると、
新興国株、全世界株、米国株、日経225、TOPIXになると思われます。

安定志向で運用をするなら日本株で、積極的な運用は新興国株になります。銘柄選びであまり考えたくないなら、新興国と先進国がブレンドされている全世界株がいいでしょう。

なお、日経225とTOPIXは同じような値動きになりますが、違いもあります。好みの問題ですが、簡単に違いを紹介します。

日経とTOPIX

日経…ファーストリテイリング(ユニクロ)、東京エレクトロン、ソフトバンクGの割合が高い

TOPIX…トヨタ自動車、ソニーG、NTTの割合が高い

野村のファンドシリーズの強み

国内最大手の証券アセットが運用する

金融業界で「野村」と言えば日本で最大手の証券会社グループです。運用に関わっている金融商品も多く、個人投資家から預かっている資産は多いです。運用総額は約70兆円とケタ違いです。

今回の新しいシリーズ「はじめてのNISA」は野村のブランド力と営業力で、資産額が大きくなると予想します。

投資信託は運用規模が大きくないと、償還リスクが出てきてしまいます。運用を途中で中止して投資家に資金を返還することです。その面では野村のファンドは強いです。

Funds-iとFunds-i Basicは違うシリーズなので注意!

野村アセットは多くのシリーズを送り出しています。もちろんインデックスファンドも出しているので、同じ日経平均やS&P500に連動している商品もあります。

以前からのシリーズ「Funds-i」はインデックスファンドを集めたものですが、今回の「はじめてのNISA(Funds-i Basic)」とは異なります。

Funds-iと中身は同じ(連動する指数)は同じですが、手数料が大きく異なります。Funds-iは購入時手数料が最大1.1%かかります!信託報酬も0.44%かかるので、コストがかさみます!

詳細はこちら:Funds-iのファンド紹介へ

運用額は大きいという面はありますが、今からあえてFunds-iを選ぶメリットはありません

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