【高配当!】利回り6%超のSBI欧州高配当株式(年4回決算型)ファンドはどうして人気?

資産運用

SBI欧州高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)は2024年2月28日に設定がはじまり、純資産は早くも60億円を超えました。この高配当ファンドの特色は何といっても、想定利回り6.6%!高配当と言えば、日本株や米国株が思い浮かべますがSBIアセマネは欧州株に目を付けました。

今回はSBI欧州高配当株ファンドの中身と使いかたについて解説します。

SBI欧州高配当株式ファンド(年4回決算型)の特色

高利回りを実現しキャピタルゲインも目指す

設定から資産が流入している欧州株ファンドは、高利回りのため投資から注目を集めています。想定利回り6.1%~6.6%と、日本株や米国株の高配当ファンドと差をつけています。

関連記事:【新シリーズ】SBIから「日本高配当株式ファンド」(年4回)が登場!12月12日設定!

株式1つの銘柄ではなく、30銘柄で構成されるファンドの平均利回りとしては驚愕の数字です!

ファンド名SBI欧州高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)
愛称SBI欧州シリーズ –
欧州高配当株式(分配)
運用会社SBIアセットマネジメント
信託報酬0.099%(税込)
設定日2024年2月28日
決算日年4回(3月、6月、9月、12月の20日)
為替ヘッジなし
NISA成長投資枠

ファンドの銘柄構成(30で均等配分)

30銘柄で構成され均等配分になるため、1銘柄あたり約3.3%のウェイトを占めます。ロシュ、ネスレ、スウォッチ、ルイヴィトンを除けばすべて利回りが3%を超えます。

中長期的な値上がりを狙うために、ポートフォリオに組み入れられていると思われます。以前、日本市場でも通信事業を行っていたボーダフォンは税引き後でも11%以上の利回りなんですね!(知っている方はミドルエイジ以上!)

銘柄税引き後利回り銘柄税引き後利回り
ボーダフォンGイギリス11.6%ステランティスオランダ5.9%
エクイノールノルウェー7.6%オランジェフランス5.7%
ブリティッシュAイギリス9.9%BNPパリバフランス5.6%
グレンコアスイス6.4%ボルボスウェーデン5.0%
エンジーフランス8.5%アクサフランス4.9%
BMWドイツ7.5%ビルバオ・ビスカヤ・A銀行スペイン5.1%
メルセデスBドイツ7.0%ナショナル・グリッドイギリス5.4%
セント・ジェームスイギリス8.1%イベルドローラスペイン4.4%
テレノールノルウェー6.0%スウェドバンクスウェーデン4.1%
テレフォニカスペイン7.6%DHLグループドイツ3.5%
クレディ・アグリコルフランス7.0%ミシュランフランス3.7%
インペリアル・ブランズイギリス6.9%ロシュHDスイス2.5%
HSBCホールディングスイギリス5.6%ネスレスイス1.9%
BTグループイギリス6.9%スウォッチGスイス1.9%
フォルクスワーゲンドイツ5.6%LVMHモエヘネシーフランス1.5%
税引き前の利回りの高い順

ステランティスは聞き覚えがありませんが、プジョーやアルファロメオ、ジープ、フィアットなど欧州自動車会社をたばねるグループです。欧州はやはり自動車産業が強いです。

セクター・業種は以下の通りです。高配当らしくコミュニケーションや一般消費財、金融などのウェイトが高いです。

左のグラフは銘柄の国籍、右のものは通貨の割合を示しています。英仏でほぼ50%を占めています。

全世界株や先進国株ファンドの中で欧州株のウェイトは?

インデックスファンドではオルカン(全世界株)やS&P500(米国株)が大変人気で、「欧州株」を買っているというイメージはありません。しかし、全世界株や先進国株に欧州株は入っています。

下の表は、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の組入上位10か国の割合です。欧州株を合わせると、10.6%となり日本株のほぼ倍です。オルカンの中で欧州株は高いウェイトを占めています。

2024年1月の月報より

同ファンドシリーズの先進国株式(除く日本)での欧州株ウェイトは下の通り。15.5%を占めています。

2024年1月の月報より

オルカンや先進国株ファンドを買っている方は、多くの欧州株を買っているのです!

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関連記事:【SBI証券】投資信託の残高に応じて、TポイントorPontaポイント!

SBI欧州高配当株式ファンド(年4回決算型)の使いかた

インデックスファンドと合わせて使う

欧州高配当株ファンドは利回りが高いです。そのため長期的な資産形成は、オルカンやS&P500などが最適です。分配・配当を出す=複利効果を弱めるからです。

コアにオルカンやS&P500、先進国株ファンドをすえて、欧州高配当株ファンドをサテライトにするのがシンプルです。

分配金を頼りにして生活費の足しにしたい人にはおすすめです。特に若年層や40代までの方はインデックスファンドをメインにしましょう。

日本、米国高配当株ファンドと合わせて使う

セミリタイア、リタイアメント世代には高配当株ファンドは強い味方となります。中長期的な値上がりに期待しつつ、分配金を使って生活できるためです。

同類の高配当株ファンドと組み合わせることで、リスクを分散することができます。

日本株と欧州株と組み合わせると、主に為替リスクに備えることができます。円安になれば外国株の分配金で恩恵をうけますが、円安になると日本株に強みが生まれます。

米国株との組み合わせは、世界中の成長機会を取り込むことにつながります。欧州での経済成長を取り込むことで、値上がり等の恩恵を受けることができます。また、最近やや過熱気味と見られている米国市場以外で資産を持つことは大切かもしれません。

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