SBIアセマネは2024年1月30日(1月15日募集開始)に米国ETFに投資する投資信託2本を設定します。投資家に人気のある「SPYD」「VYM」を通じて米国高配当株に投資をして、年4回分配を出すタイプです。
SBIから登場するファンドは話題を集めるものが多く、今回は米国高配当株版です。新NISAへの熱の入れようが感じられます。
米国高配当株ETF「SPYD」「VYM」の分配型投信
SBI・SPYDとSBI・VYMの概要
新しくリリースされるのは、「SBI・SPDR・S&P500高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型)」(愛称:雪だるま(S&P500高配当株式-分配重視型)と「SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型)」(愛称:SBI・V・米国高配当株式(分配重視型))です。
ファンド名 | SBI・SPDR・S&P500高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型) | SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型) |
愛称 | 雪だるま(S&P500高配当株式-分配重視型) | SBI・V・米国高配当株式(分配重視型) |
信託報酬 | 0.1338% | 0.1238% |
ベンチマーク | S&P500高配当指数(配当込み・円ベース) | FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス(円ベース) |
投資ETF | SPYD (SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF) | VYM (バンガード・米国高配当株式ETF) |
決算月 | 年4回(2月、5月、8月、11月) | 年4回(2月、5月、8月、11月) |
SPYDとVYMは高配当系ETFを代表するもので、世界中の資金を集めています。HDV(iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF)を入れた3本のファンドで比較されることが多いです。
関連記事:【新シリーズ】SBIから「日本高配当株式ファンド」(年4回)が登場!12月12日設定!
予想配当利回りは、SPYDで約4%、VYMで約3%ほどです。HDVは中間位です。
年4回決算型ファンドは円建ての方が楽チン!
米国ETFを買わずに投資信託で分配金を得るメリットはなにか?特に長期投資をする場合は利点が多いです。
- ドル転、円転する必要がなく、手間をかけなくていい
- 定額で積立投資ができる
- 為替へのストレスが減る
- 分配金は円支払なのですぐに使える など
分配金をもらって円で生活する場合は、円建て円決済の方が便利です。10年以上投資をするならば、手間をかけない円建ての方が続けやすいです。
SBI・V・米国高配当株式と何が違う?
SBI・Vシリーズには、2021年06月29日に設定された「SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド」があり、米国ETF「VYM」に投資をしています。
同じETFに投資をする2本のファンドを比較します。
SBI・VYMとSBI・V・米国高配当株式の比較
ファンド名 | SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型) | SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド |
信託報酬 | 0.1238% | 0.1238% |
決算月 | 年4回(2月、5月、8月、11月) | 年1回(7月) |
年1回の決算タイプは分配金を出しません。高配当株式に投資をするのに、分配金を出さないのはなぜ?と思うかもしれません。
高配当銘柄は成熟事業を行っているため、安定性があり株価と配当の値動きは穏やかです。配当を分配金に回さず、投資信託内で再投資することでさらに基準価額の安定を狙っています。
分配金を受け取りたいなら、分配重視型・年4回型を選びます。
SBI・SPYDとSBI・VYMを使った新NISA戦略!
成長投資枠で大きな資産を運用する
分配金を出すタイプは資産の額が大きいほど、分配金が多くなるので生活費のキャッシュをあつくすることができます。
月1~2万円をコツコツと買い付けるなら、S&P500やオルカンの投信を買った方が運用効率は良くなります。
関連記事:【新投信】楽天オルカン、楽天S&P500が新規設定!楽天VTとの違い?コストは?
新NISAの成長投資枠にSBI・SPYDとSBI・VYMは対象となっています。最大年間240万円×5年分の非課税枠があり、最大1200万円です。
1200万円を買い付けて、分配利回り4%で考えると年48万円を受け取ることができます。新NISAは非課税期間が無制限なので、ファンドを売らない限り分配金を受け取ることができます。
米国高配当と日本高配当ファンドを組み込む
下の表はSBIアセットから設定しているファンド、設定予定のファンドで年4回の隔月分配型のタイプをまとめています。
米国高配当株と日本高配当株は決算日が異なります。米国は2月、5月、8月、11月ですが日本は1月、4月、7月、10月です。両方のファンドを組み合わせることで、12月中8カ月分配金を受け取ることができます。
ともに0.1%程度で信託報酬で低コストであるため選択の幅が広がります。
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