楽天投信投資顧問は10月27日より、楽天・オールカントリ―株式インデックス・ファンド(楽天・オールカントリ―)と楽天・S&P500インデックス・ファンド(楽天・S&P500)を新規設定します。
2本のファンドはともに業界最安値の信託報酬であり、同類ファンドと並びます。
楽天投信には「楽天VT」と呼ばれる、楽天・全世界株式ファンドが出されています。楽天VTと楽天オルカンとの違いにも触れていきます。
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楽天オールカントリ―、楽天S&P500が10月27日から設定
ファンドの基本情報
投資家の中では、全世界株式に投資するか?米国株に投資するか?という議論がよく起こります。どちらが正解と言うことはありません。投資信託では全世界ファンド、米国ファンドが大人気です。
楽天・オールカントリ― 株式インデックス・ファンド | ファンド名 | 楽天・S&P500 インデックス・ファンド |
MSCIオール・カントリー・ワールド ・インデックス(円換算ベース) | ベンチマーク | S&P500インデックス(円換算ベース) |
0.05775%(年率) | 信託報酬 | 0.09372%(年率) |
ファミリーファンド方式 | 投資態度 | ファミリーファンド方式 |
2023年10月27日 | 設定日 | 2023年10月27日 |
楽天オルカンは世界中の大型株と中型株へ
今回の楽天オルカンは全世界の大型株と中型株に投資するものです。同類ファンドに「オルカン」と呼ばれるものはほぼ、同じものを投資対象とします。
先進国(日本を含む)と新興国の47か国に投資をします。新興国の割合は約10%ほどなので、先進国の割合が非常に高いです。また全体の中で米国は約60%を占めます。
オルカンは全世界に投資するために、どこの国が将来成長するか?という予想が不要です。そのため「ほったらかし投資」に最適と言われています。
楽天S&P500は米国トップ500社を集める
オルカンファンドと人気を二分するのが、米国S&P500ファンドです。米国に上場する約4,000社の上位500で構成されています。多国籍企業として活躍しているところが多く、知名度が高い銘柄が多いです。
上位500社の大型株で構成されているため、中型株・小型株は含みません。安定力が強く、ビジネスモデルが確立しています。
アップル、マイクロソフト、アマゾン、エヌビディアなどハイテクノロジーを得意としている銘柄が上位を占めます。上位10銘柄で27.1%を占め、時価総額が大きいものほど指数に影響を与えます。
上場企業の成長や衰退によって500社の入れ替えが行われます。そのため、いつでも健全で強いS&P500を維持することができます。
楽天VTと楽天オルカンの違いは?
楽天VTの中身はETF、楽天オルカンは直接投資
楽天投資顧問には「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」(楽天VT)が設定されています。オルカンも全世界株式を対象とするため、整理をしておきましょう。
ファンド名 | 楽天・全世界株式インデックス・ファンド |
ベンチマーク | FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース) |
信託報酬 | 0.132%(年率) |
投資態度 | ファミリーファンド方式 ファンドオブETF |
設定日 | 2017年9月29日 |
ベンチマークに「グローバル・オールキャップス」という名が付いているように世界中のすべての株式(キャップス)を含みます。大型株から小型株まで網羅します。
関連記事:【VT】SBI・Vシリーズの「全世界株式」が動き出しました!オルカン・雪だるまとの違いは?
オルカンと仕組みは大きく異なります。楽天VTは米国ETFの3本に投資することで、全世界株式に資金を移します。
バンガード社のETF「VT」「VTI」「VXUS」を組み合わせます。「VT」は全世界に投資しますが、他のETFを組み合わせるのは経費率を安くするためです。VTIはコストが安いのでVTだけで構成するより、経費率が下がります。
VTはバンガードトータル・ワールド・ストックETF
VTIはバンガード・トータル・ストック・マーケットETF
VXUSはバンガード・トータル・インターナショナル・ストックETF
楽天VTは小型株まで含むが、違いはほぼない
楽天VTは全世界の小型株まで含みます。そのためコストがかさみます。対する楽天オルカンは小型株を含まず信託報酬0.05%台を実現しています。
小型株を含む・含まないでそれほどリターンに影響はないと考えます。小型株は時価総額が小さく、全体に与える影響力が小さいからです。
楽天オルカンと楽天VTで迷うなら、コスト面で優れている「楽天オルカン」を選びましょう!
オルカンファンドとの比較
リターン・コストでは差が付かない
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスに連動するファンドのみ、まとめました。連動する指数が同じならリターンはほぼ同じです。
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) | 三菱UFJアセット | 0.05775% | 14,705億円 |
Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式) | 日興アセット | 0.05775% | 17億円 |
Funds-i Basic全世界株式(オール・カントリー) | 野村アセット | 0.05775% | 9億円 |
たわらノーロード 全世界株式 | アセマネone | 0.1133% | 94億円 |
Smart-i Select 全世界株式インデックス | りそなアセット | 0.1144% | 9億円 |
オルカンは三菱UFJのものがダントツ。
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