日経平均が1,000円ほど下落!その時、どんな行動をすればよいか?

資産運用

日経平均株価は先週末と比べ953円ほど急落し、2万8010円となりました。下落幅は約3.3%と4カ月ぶりの大きさとなったようです。株価は日によって数%も上下をするなど、振れ幅があります。今回のような少し大きな振れが出た場合どのような行動をすればいいのでしょうか。

今回は日本株式に投資する者として、どのように今回の下落を見るのか、またどのような行動をしていくべきかを書いていきます。投資家にとってピンチと見るのか?チャンスと見るのか?

今回、下落した大きな原因はなにか?

下落の原因はアメリカFRBの発言が大きい?

日経平均の下落ですが、今回は直接日本と関係がなさそうです。報道などによれば、米連邦準備理事会(FRB)が金利の引き上げを当初よりも前倒しする発言が要因のようです。つい最近にも同じようなことで株価が下がったことがあります。

金利の上昇=株価の下落?

銀行の金利が上がると、株価が下がることが多いです。これは「シーソー」に例えられます。金利が下がれば、株価は上がります。それはなぜでしょうか?
それは、リスクとリターンの関係にあります。もしリスクの低い銀行の金利が上がればどうでしょうか?銀行にお金を預ける人が多くなります。と言うことは株式を売って銀行に行く人が増えるでしょう。株式が売られる=株価が下がる、となります!

金利と株価の関係 なぜ金利が上がると株価は下がるのか?

金利が上がると銀行などにお金を預ける人が増えるので、市場にはお金が少なくなります。お金が少なくなると、経済の動きが鈍くなるので成長も鈍くなります

今回の利上げの発言を受けて、株価や経済成長が鈍りそうなので今のうちに株式を売却して利益を確定させておこうと行動に出た人も多いのでしょう

また日本やアメリカなどの株価はとても高い水準です。コロナ禍の中で投資先が見つからない、金あまりの状況で行先を失ったお金が株式市場に集まっているからです。それは実体経済と離れているとみんな分かっているから、今回のような発言で株式を売ってしまうのですね…

チャート
SBI証券の「日経平均」

29,000円から28,000円の1,000円下落は約‐3.3%

それほど大きな下落ではない=慌てることが一番危険!

日経平均が1,000円も大きく値下がりした!と聞いてびっくりする方もいらっしゃるでしょうが、割合に直すと約3.3%です。株式ではこれぐらいの値動きはよくあります。スーパーでも3~5%の値下がりや値上がりはあると思います。

私の住んでいるガソリンスタンドでは、1リットルあたりのレギュラーガソリンが140円から150円になりました。これは約7%の上昇です!同じように株価も1日や1週間でそれぐらいの値動きはするのです。

だから1,000円の下げ幅があるから、何とかしないと!と焦ってしまうと判断を誤る可能性があります。株価は生きているので、上がることも下がることもあります。

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慌てて行動して具体的に困ること…

判断を誤ってしまうと、今まで地道に買ってきた株式が取り返しのつかないことになることも…

下落を見て多くの株式を売却する

もっとも良くないケースになりそうなのは、下落に乗じて多くの株式を売ってしまうことです。利益の確定売りならマシですが、最近買った場合は損失になることが多いでしょう。
株式はリスクがあります。それは振れ幅のことです。今回のような振れ幅は想定内中の想定内です。

株安になったと多くの株式を買い増す

1,000円ほど日経平均が下がり、90%以上の銘柄が値を下げたと言われています。明日や明後日になれば株価が上がるかもしれませんが、誰にも分かりません。
今の日本株式やアメリカ株式は割高だと言われています。実体経済と離れているからです。仮に1,000円下がったとしてもまだ割高なのです。短期の値上がりを狙うならいいですが、長期投資にはあまり向かないでしょう。

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結局、どうすればいい?それは、静観すること!

今回の下落の原因になったのは、FRBからの発言が大きな要因です。言葉一つで下がっているわけです。不祥事があったわけでも、赤字決算の発表があったわけでもありません。ということは、明るい話題も残っているわけで、株式を新たに買う人も出てくるでしょう

株式を一括購入した人は元本の増減に関わるので、大きなニュースかもしれませんが、積立をしている人にはほとんど影響を与えません積立投資は精神的にも安定します。自分の投資スタイルと自分の性格がミスマッチしていないか、今回をきっかけに見つめ直すのもいいでしょう。

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