最近注目を集めているのが、ソニー生命の変額個人年金保険「SOVANI」(ソバニ)です。複数の特別勘定(投資信託)を選ぶことができ、運用により受取額が変化します。
今回は「SOVANI」の特色をFP2級資格を保持している、私が解説していきます!
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「変額保険」=投資信託を買って運用する保険
この商品は一般的な生命保険とは異なります。「終身保険」「定期保険」「就業不能保険」などは保険料は保険会社が管理しますが、変額保険は運用会社が積立金の管理を行います。(分別管理)
【特別勘定】と言いますが、保険料は保険会社から運用会社や信託銀行に行き運用されます。特別勘定は、投資商品の運用成果に基づいて受け取る保険金が異なります。保険の契約者が選択した、投資信託を買付・運用する形になります。
一般的な終身保険は一定期間契約を続けていると、元本割れしないことが多いですが、特別勘定の場合は元本割れする可能性があります。
怖い、危険だと思うかもしれませんが、元本割れする可能性がある=リターンが大きくなる可能性があるということです。
変額個人年金保険「SOVANI」の中身
「SOVANI」は16種類の特別勘定(投資信託)の中から契約者が選び、運用されていきます。求めるリターンや運用期間等に応じて、投資商品が選択できる仕組みです。
16種類の投信から最大8種類を選ぶ
投資信託は16種類あり、その中から最大8種類まで選ぶことができます。投資経験がない人はどれを選べばいいの?何が違うの?となりますが、分かりやすくまとめます。
【バランス型】は株式と債券に投資をするもので、数字は株式の比率を示しています。(バランス型40なら、株式40:債券60)
【パッシブ型】は低コストで運用できるタイプで、投資の入門はパッシブ型投資信託ではじめるのが王道です。
【アクティブ型】はコストをかけて高いリターンを求めます。コストをかければ、リターンが高くなるとは言い切れません。
【マネー型】は短期債券に投資をします。超安定=ほとんどリターンはのぞめません。
おすすめ特別勘定(投資信託)
数が多いと選択に迷います。私は投資経験が10年以上あるので、選択のポイントを紹介します。
- 手数料は低いものを選ぶ
- ハイリターンを望むなら海外株式、ミドルリターンなら日本株式
- 商品を持ちすぎると管理が大変
保険料の増額・減額、積立金の上乗せ・一部受取が可能
家計の状況によって、保険料を増やしたり・運用で積み立てたお金を一部使ったりすることができます。
積立金は自分のお金なので、基本的には使い勝手が良いものになります。その面では、一般的な終身保険とは異なります。
運用前に控除(引かれる)される手数料等
資産形成で注意する必要があるのが「コスト、手数料」です。コストを意識せずに大きな資産は作れません。
「SOVANI」のメリット・デメリット
メリット
ソニー生命のライフプランナー(コンサルティング系営業)に相談ができる
ソニー生命のセールスは「ライフプランナー」と言います。保険の営業だけでなく、生涯のマネープランを相談できます。
資産運用をおまかせできる
「SOVANI」は自分で運用商品を選ぶ必要がありますが、選んだあとはおまかせです。
デジタルツール「GLiP」を使える
ライフプランや家計の状態を確認できるツールです。ライフプランナーとともに、活用ができます。
デメリット
手数料が高い
資産形成をする場合、コストは将来のリターンに直接の営業を与えます。年率1%の手数料と5%では、単に4%の差が開いているだけではありません。
死亡保障はない
生命保険ですが、死亡保障はありません。自分で積み立てたお金が返還されるだけです。積立金の合計=死亡保険金となります。
投資信託の種類が多すぎる
投資初心者の方には、特別勘定の数が多いです。選択肢が多いと判断することをやめてしまいがち。
選ぶなら、【パッシブ型】か【バランス型】!
「SOVANI」で契約するか?投資信託を買うか?
個人年金保険「SOVANI」は、投資信託で運用する保険です。投資信託を買う場合は、保険会社以外にも証券会社で買う方法があります。
SBI証券や楽天証券などネット証券はコストも割安ですが、すべて自分で手続き等をする必要があります。
では、保険会社?証券会社?のどちらを使えばいいのでしょうか。コストを気にする人は証券会社、誰かに相談したい人は保険会社を選ぶでいいと思います。
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