日興アセットマネジメントが運用する「配当貴族」に連動するファンド
2022年10月28日に注目されたファンドが登場しました。日興AMの「Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)」(以下、配当貴族インデックス)です。設定日から2か月も経っていませんが、純資産は40億円に迫っています。
SNSやYouTubeなどでも配当貴族インデックスは注目され、解説や紹介の記事があふれました。それほど今まで、ありそうでなかったファンド、待望のファンドということになります。
登録者数10万名突破!モゲチェック「S&P500配当貴族指数」とは?
世界で最も有名な「S&P500」。アメリカに上場している銘柄のうち厳選された大型株500が集められているものです。多様なセクター・業種が集まり、グロース株・バリュー株が含まれています。
銘柄500のうち「配当貴族」だけを集めたもので、「連続配当を25年以上続けている企業の株式」になります。配当貴族インデックスでは現在、64銘柄で構成されています。なお、銘柄構成の比率は均等にならされています。
「配当貴族」は連続配当に注目した指数で、高配当ではありません。配当利回りの平均は2.3%とそれほど高くありません。
連続で配当を出せる=流行に振り回されないビジネスモデルを持っている、キャッシュフローが潤沢であることを意味しています。
Xserverドメイン配当貴族は安定性に優れていると言えます。「配当貴族指数」の構成銘柄やセクターは、マネックス証券の情報サイトが詳しいです。
配当貴族インデックスの特色
【公式】日興AM Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)
基準価額 | 純資産 | 設定日 | 信託報酬等 | ベンチマーク |
9,683 | 39.06 | 2022年10月28日 | 0.1155% | S&P500配当貴族指数 (税引後配当込み、円換算ベース) |
配当貴族インデックスは、S&P500に連動する投信と比べるとどのような特色があるのでしょうか。以下にまとめてみます。
- リスク・リターンの振れ幅が小さい
- 下落局面でそれほど落ち込まない
- ディフェンシブ銘柄が多い
連続配当をするためには、売上金をコンスタントに保つ必要があります。不景気でも売り上げられるのは、以下のような生活必需品やエネルギー、ヘルスケアなどになります。
アナと雪の女王を観るなら<U-NEXT>構成銘柄は一般的に「ディフェンシブ銘柄」と呼ばれるもので、大きな成長性は望めないかもしれないが、不況面で下げ幅の小さいのが特徴です。
また、このファンドの特色は分配金を出さないことです。配当銘柄で構成されているのに、分配金を出さないとは?と疑問に思うかもしれません。
投資信託内で、銘柄が受け取った配当金は再投資されます。複利の効果を高めるとともに、ファンドの基準価額も安定します。(分配金を出すとその分、基準価額が下がります)
配当貴族インデックスは、インカムゲインではなくキャピタルゲインを狙うファンドです。
トレーサーズ配当貴族インデックスを買うべき人は?
配当貴族インデックスを買うべき人はどのような人でしょうか。安定性を持たせたファンドであるから、リスクの管理に使えそうです。
- S&P500や全世界株式(オルカンなど)をメインに投資して、リスクを調整したい人
- 投資期間を長く取れず、損失機会を少なくしたい人
- 毎月決まった額の投信を取り崩し生活費充てる人 など
現在、Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)を買付できるのはネット証券4社のみです。
株価が安定する銘柄に投資し、配当の力も使って守る投資をするのは「高配当株ファンド」でも可能です。こちらも分配金を出さずに投信内で配当金を再投資して、複利効果を高めます。
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