【投信】PayPay投信とPayPay投資信託インデックスの違い?個性的なファンドを揃えている

資産運用

PayPayと聞けば、ソフトバンクグループの決済サービスを思い浮かべます。QRコード決済では日本でもっとも有名で利用者が多いです。

ソフトバングGはPayPayブランドを使って、インデックスファンドも出しています。PayPayアセマネから低コストで個性的なファンドが出ています

今回はPayPayアセマネから出ている、2つのシリーズの違いや特色をお伝えしていきます!

主なシリーズは「PayPay投信」「PayPay投資信託」

PayPay投信はマザーファンド、PayPay投資信託は米国ETF

PayPayアセットから出されているファンドは、「投信シリーズ」と「投資信託シリーズ」があります。ともにインデックスファンドですが、名称が少し違います。

結論から言うと、投信シリーズはマザーファンドを通じて投資するもの・投資信託シリーズは米国ETFを通じて投資するタイプになります。

投資信託には、米国ETFを買うことで米国株や全世界株に投資するものが増えています。例えば、楽天投信投資顧問の大ヒットファンド「楽天・全米株式インデックス・ファンド」は米国ETFのVTIを買っています。(中身はVTI)

同じようなファンドタイプに、SBIアセットのSBI・Vシリーズiシェアーズシリーズなどあります。投資信託インデックスは米国ETFタイプです。

連動する指数は王道ではない!

基本的に連動する指数(ベンチマーク)が同じなら、リターンはほぼ同じになります。米国株ならS&P500、先進国株ならMSCIコクサイ、日本株なら日経225やTOPIXが有名です。

しかし、PayPayのファンドは王道指数と違うものに連動していることがあります。王道に連動しているから良い、悪いというものではありません。

関連記事:【SBI】「サクッとシリーズ」に日本株ファンドを2本追加!~Vシリーズとの違い、使いかた~

PayPay投資信託インデックス先進国株式FTSEディベロップド・オールキャップ・インデックス
PayPay投資信託インデックス全世界株式FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス
PayPay投資信託インデックスアメリカ株式CRSP USトータル・マーケット・インデックス
PayPay投信米国株式インデックスMorningstar 米国ターゲット・マーケット・エクスポージャー指数

オールキャップスやトータルマーケットは大型株から小型株まですべて含みます。小型株の成長を取り込みたい場合は、買付の検討に値します。

新NISAに対象となるファンド

2024年からの新NISAで対象となるファンドは計10本です。つみたて投資枠でも買えるのは3本です。債券ファンド、バランスファンド、AI活用ファンドなど多数そろっています。

ファンド名つみたて投資枠純資産
LOSA長期保有型国際分散インデックスファンド対象12,866
PayPay投資信託インデックス アメリカ株式対象393
PayPay投資信託インデックス 世界株式24
PayPay投資信託インデックス 先進国株式28
PayPay投信 NASDAQ100インデックス1,298
PayPay投信 NYダウインデックス649
PayPay投信 日経225インデックス対象1,099
PayPay投信 米国株式インデックス511
PayPay投信AIプラス12,452
PayPay投信バランスライト1,584
PayPayアセットマネジメントから引用 (単位は百万円)

デメリットは運用額が小さく経費率は高め

PayPay系のファンドはブランドで信用力がありますが、デメリットもあります。運用資産額がそれほど大きくないので、経理率が高くなりがちです。

NASDAQ100に連動するファンドで見ていきます。運用報告書を見れば、信託報酬以外にどれだけコストがかかったのか確認することができます。

PayPay投信NASDAQ100インデックスの交付運用報告書(2023年6月26日決算)へ

信託報酬0.417%
売買委託手数料0.038%
その他費用0.462%
合計0.917%

信託報酬は0.4%台と同類ファンドとそん色はありませんが、その他費用が大きく負担となっています。純資産額は120億円とそれほど大きくなく、経理の割合が高くなります。

なお、日興アセットから出ている「インデックスファンドNASDAQ100(アメリカ株式)」の総経費率は0.58%です。720億円以上の純資産があり、その他費用で差が出てしまっています。

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