【米国ETF】SBI証券?楽天証券?買付手数料が無料のETFを比べてみる~投信にはない良さ~

資産運用

ETFは上場している投資信託で、株式と似たような値動きになります。ドルで米国ETFを買うから、豊富な種類の中から自分好みのファンドを選ぶことができます。また投信より低コストなのもGOOD!

米国ETFの買付手数料無料をやっているネット証券2社を紹介しながら、ETFのメリットに触れていきます。

ETF(上場投信)を使って資産形成するメリット

基準価額・株価を見ながら買付できる

ETFは株価と同じように証券取引所が開いている時は、1秒1秒値動きをしています。投資家は値動きを見ながら指値(買値を指定すること)で買うことができます。

投資信託は1日1回、基準価額が決まりますが、指値のように1万口あたりの価格を指定して買えません。1万口が20,000円になったら買う、というようなことは出来ないのです。

値動きを見ながら安ければ買う、高ければ売るがリアルタイムできるのがETFです。

経費率が格安で運用できる

インデックスファンドで資産形成する上で重要なのは、コストです。特に信託報酬が低いファンドで長期運用すると、リターンや成果の大きさに直結します。年率0.1~0.2%のものが多いです。

0.1%を切るのが、ETFです。ETFは運用額が大きくなると、経費率を下げることができるので、世界中で運用されている米国ETFはコストが安いです。

バンガード S&P 500 ETF(VOO)の経理率(信託報酬)は、何と0.03%です!投信のeMAXIS Slim米国株式(S&P500)の信託報酬は、業界最安値ですが0.09372%です。

米国ETFのVOOは、インデックスファンドの3分の1のコストで済みます。

分配金・配当を受け取れる

配当や分配を出すのは、複利の効果を弱めるのでは?と思われるかもしれません。

しかし、運用している資産から配当や分配をもらうメリットも多いです。ETFはインデックスファンドとは異なり、分配金が出ます。株式の配当を原資とするため、ほぼすべてのETFで受け取れます。

関連記事:【VTV】バンガード・バリューETFは値上がり益と高利回りが狙える!純資産13兆円超ファンド

分配金を受け取るメリットは、
・投資へのモチベーションが上がる
・生活費に充てることができる
・分配金を受け取っても元本は目減りしない
・インデックスファンドと異なり、資産を取り崩す必要がない

手数料無料で買える米国ETFたち

SBI証券では10銘柄

SBI証券では「SBI ETFセレクション」というプログラムで、買付手数料が無料になる米国ETFがリストアップされています。証券業界で米国ETFの手数料無料をはじめたのはSBI証券です。

SBI証券から引用
ティッカーETF名資産クラス経費率
VTバンガード・トータル・ワールド・ストック全世界株式0.07%
VTIバンガード・トータル・ストック・マーケット全米株式0.03%
VOOバンガード・S&P500米国大型株0.03%
QQQインベスコ・QQQ・トラストシリーズ1米国ハイテク株0.20%
SPYDSPDR・ポートフォリオ・S&P500高配当株式米国高配当株0.07%
VGTバンガード・米国情報技術セクター米国情報技術株0.10%
EPIウィズダムツリー・インド株収益ファンドインド株式0.84%
AGGiシェアーズ・コア・米国総合債券市場米国債券0.03%
GLDMSPDR・ゴールド・ミニシェアーズ・トラスト商品(ゴールド)0.10%
IYRiシェアーズ・米国不動産米国不動産0.39%

楽天証券では15銘柄

楽天証券はSBI証券に追従する形で、米国ETFの手数料無料を行いました。SBIより対象銘柄が多く、15となっています。グローバルXのハイテク系ETFが入っています。

楽天証券から引用

楽天とSBIで異なる米国ETFを赤字で示しています。

ティッカーETF名資産クラス経費率
QQQインベスコ・QQQ・トラストシリーズ1米国ハイテク株0.20%
SPYDSPDR・ポートフォリオ・S&P500高配当株式米国高配当株0.07%
VGTバンガード・米国情報技術セクター米国情報技術株0.10%
EPIウィズダムツリー・インド株収益ファンドインド株式0.84%
AGGiシェアーズ・コア・米国総合債券市場米国債券0.03%
IYRiシェアーズ・米国不動産米国不動産0.39%
VTバンガード・トータル・ワールド・ストック全世界株式0.07%
VOOバンガード・S&P500米国大型株0.03%
VTIバンガード・トータル・ストック・マーケット全米株式0.03%
SPYSPDR・S&P500米国大型株0.09%
RWRSPDR・ダウ・ジョーンズ・REIT米国不動産0.25%
GLDMSPDR・ゴールド・ミニシェアーズ・トラスト商品(ゴールド)0.10%
AIQグローバルX・AIビッグデータ米国ハイテク株0.68%
FINXグローバルX・フィンテック米国ハイテク株0.68%
GNOMグローバルX・ゲノム&バイオテクノロジー米国ハイテク株0.56%

東証ETFにはない米国ETFの良さ

ETF(上場投信)を買う場合、米国ETF以外で東証に上場しているETF(東証ETF)を検討することもあります。2つの違いをはっきりさせておきましょう。

関連記事:【東証ETF】S&P500配当貴族ETFが東証で買える?2023年1月13日に上場予定!

高配当、グロース、債券、レバレッジ等なんでもある

米国ETFは種類がとにかく豊富です!グロース株を集めたもの、バリュー株のみのもの、テーマ別ETF、地域別ETFなど多岐に渡ります。

対して東証ETFは株価指数に連動するETFしか上場が認められていません。いわゆるアクティブETFは認められていないので、資産クラスはオーソドックスなものに限定されます。

米国はETFの本場とあって、自分好みのファンドが必ず見つかります!

圧倒的な経費率の低さ

運用している資産に応じてコスト(経費率)が決まってきます。純資産が大きければコストは下がっていきます。世界で資産額が大きいETFは経費率は0.03%~と格安です。

VOOは0.03%、IVV(S&P500に連動)も0.03%となり、資産額はともに40兆円を超えます。まさにスケールメリットがあります。

東証ETFで資産額が大きいのは、NEXT FUNDS TOPIX 連動型上場投資信託 (銘柄コード1306)です。純資産は19兆円で、経費率は0.088%。コスト面で大きな開きがあります。

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