日本と米国では金利差が拡大しており、円安ドル高が加速しています。輸入に頼っている日本は、資源を買うために多くの円を必要とするので「物価高」に結びついています!
では、金利の高いドル建ての債券(国や企業にお金を貸すこと)を買うことで高い利子を得られるのはどうでしょうか?ドル建ての米国国債(国へ貸す)では年率4%以上のものもあります。
今回は楽天証券で始まった「債券マルシェ」を紹介します。株式は値動きが気になるし、比較的安定している債券に投資を考えている方向けです。
2023年7月24日より既発債券を買えるサービス
米国債券は高利回りで、世界的な企業が出している
2023年は世界的な株式市場の好調で、米国株式や全世界株式が注目されていますが、高利回りの米ドル建て債券も負けていません!
楽天証券は200銘柄以上の外国債券を買えるサービスを始めました。以前にも外国債券を買えましたが、多くの銘柄を、簡単に検索して購入できるようになりました。
銘柄は、米国国債をはじめとしてアップル、メタ、J&J、ディズニーなど日本で有名なものが多いです。現在、米国の政策金利は5%程度なので国債は5%、社債は5%以上の利回りが見込めます。
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残存期間(償還までのか期間)は数年物から20年物まで、短期~長期債券がそろえてあるので、自分の都合により使い分けることができます。
利率 | 買付単位 | 償還日 残存期間 | 買付単位 参考利回り | 格付 |
利子を発行時の価格で割ったもの | 1,000ドルや2,000ドルが多い 米国国債は100ドルから買える | 元本がいつ戻るのか あと何年あるか | 額面に対して何%で買うか 利子を購入時の価格で割ったもの | ムーディーズ S&P |
格付BBB以上の投資適格債券のみ
楽天証券の「債券マルシェ」では、投資適格格付けの債券のみを取り扱っています。格付が低くなると、利回りは高くなりますが、債券価格が上下しやすいです。楽天では、債券を今まで買ったことがない方に向けた設計がされています。
債券投資で注意すること
分散投資を心掛ける
投資では「リスク分散」が鉄則です。債券でも同様に、1銘柄の債券だけを持つのはリスクが高まってしまいます。定期預金は1つの銀行だけでOKですが、債券は複数持つようにしたいです。
株式と同じように複数持ち合わせることで、倒産リスクや信用リスクをコントロールしていきましょう。
残存期間が長い=倒産リスクが高い
債券の良いところは償還まで持っていると、投資元本が返ってくることです。しかし、それは倒産や破綻しなかった時です。
債券は償還までの期間が10年、20年以上と長期に設定されやすく注意が必要です。有名銘柄だから、絶対に倒産しないはありえません。
残存期間が長いとリスクは高まり、短いものは買付価格が高くなる傾向にあります。
米国債は為替リスクを避けられない
債券は一般的に株式よりリスク(ばらつき、振れ幅)は低いとされていますが、為替リスクはさけられません。米ドルやユーロで債券を購入するため、購入時の1ドルと売却時の1ドルの対円為替はとても重要です。
関連記事:【安定的資産運用】債券に投資をする意味。生債券と投資信託のメリット・デメリット
円ベースで利益を大きくするためには、
購入時には円高で!売却時には円安で!あってほしいですが、都合通りになりません…
購入単価は1000ドル~が多い
米国国債は100ドルから購入ができます。1ドル140円とすると、14,000円程度なので毎月積立することも可能です。
しかし、社債の場合は1,000ドルや2,000ドルが買付単位になるので14万円か28万円ほどが必要になります。1銘柄だけでも投資額は大きくなり、分散投資を考えて10銘柄を買うとなると140万円ほど必要になってしまいます。
株式投資と債券投資を合わせることもGOOD!
伝統的な資産運用として、株式投資と債券投資があります。株式はリターン、債券は安定性が持ち味の金融資産で組み合わされることが多かったです。
円安が進み、グローバル化が進む現在では外貨を持つことは必須です。株式や債券などを通じて外貨を持つことが生活の安定につながります。
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