【高配当ETF】NF野村日本株高配当70、NF日経平均高配当株50どちらのETFがいいのか?

資産運用

ネオモバなどを使って個別銘柄を積立する方法が流行っています。国内株で高配当投資をする場合は、個別株を買うことが多いです。

個別株は銘柄選定に時間や手間がかかり、リバランスをするなど手入れが必要です。時間をあまりかけず、配当をもらいたい方には「日本高配当株ETF」がおすすめです。

東証に上場しているETFで国内株高配当系では、NF野村日本株高配当70やNF日経平均高配当株50が純資産総額が多いです。今回はこの2つのETFを徹底的に解説してきます!

野村アセットから日本高配当株ETFが出ている

「NEXT FUNDS」は野村ホールディングスの野村アセットマネジメントから設定されているETFのシリーズです。証券会社最大手とあって、手がけているETFの種類も本数も多いです。日本株では高配当系が少ないですが、主に2本が主力となっています。

NEXT FUNDS 野村日本株高配当70(銘柄コード1577)

銘柄名NEXT FUNDS
野村日本株高配当70連動型上場投信
コード1577
連動指数野村日本株高配当70
純資産額726.6億円
信託報酬0.352%(税込み)
分配金993円 年4回
利回り3.95%
東証マネ部より引用しています
野村日本株高配当70

国内に上場している銘柄の中から配当の継続性や流動性のある銘柄で、今期予想配当利回りの高いものを原則70銘柄選んだもの。年1回、構成銘柄のリバランスがある。

銘柄を70含んでいるので、分散効果は効いています。業種は銀行業や建設業、保険業などがやや多くなっています。しかし、1つの業種に偏っているということではありません。

NEXT FUNDSから引用しています
T&Dホールディングス保険業1.8%
りそなホールディングス銀行業1.8%
三菱UFJフィナンシャル・グループ銀行業1.8%
三井住友フィナンシャルグループ銀行業1.7%
コンコルディア・フィナンシャルグループ銀行業1.7%
第一生命ホールディングス保険業1.7%
千葉銀行銀行業1.7%
日本郵船海運業1.6%
川崎汽船海運業1.6%
みずほフィナンシャルグループ銀行業1.6%
構成銘柄の上位10

構成銘柄数が多く、利回り4%前後なので安定した分配金が得られそうです。銀行業が多いため、これから日銀の金融政策で利上げがあれば株価が上昇すると思われます。

関連記事:【東証ETF】S&P500配当貴族ETFが東証で買える?2023年1月13日に上場予定!

NEXT FUNDS 日経平均高配当株50(銘柄コード1489)

銘柄名NEXT FUNDS
日経平均高配当株50指数連動型上場投信
コード1489
連動指数日経平均高配当株50
純資産額634.5億円
信託報酬0.308%(税込み)
分配金2,180円 年4回
利回り4.94%
東証マネ部より引用しています
日経平均高配当株50

日経平均225銘柄のうち、配当利回りが高いものを上位50銘柄が集まったもの。日経平均は日本を業種を代表する大型株で構成されている。

日経平均50は銀行業の比率がさらに高くなっています。卸売や鉄鋼など景気に左右されやすい業種になります。この指数は利回りが高いものを、上位50選ぶというシンプルな設計で分かりやすいです。

三井住友フィナンシャルグループ銀行業4.5%
みずほフィナンシャルグループ銀行業4.1%
日本郵政サービス業3.8%
日本たばこ産業(JT)食料品3.8%
武田薬品工業医薬品3.6%
三菱UFJフィナンシャル・グループ銀行業3.5%
日本製鉄鉄鋼3.4%
ソフトバンク情報・通信業3.3%
JFEホールディングス鉄鋼3.2%
商船三井海運業3.2%
構成銘柄の上位10

5%ほどの利回りで、1銘柄当たりの比重が大きいので分配金の上下は多少あると思われます。構成銘柄にはディフェンシブ銘柄は少ないので、株価の上下や減配には注意が必要です。

どちらの日本高配当株ETFを買えばいいのか?

利回り重視なら日経平均高配当50、安定重視なら野村高配当70

日経平均225銘柄のうち利回り上位50が選ばれています。予想利回り5%は上場株式の平均利回りの倍以上です。組入銘柄には海運業がいくつかありますが、減配はほぼ確実です。

コロナ禍によって物流が再開された後、海運業は株価や売り上げが爆発的に伸びましたが今後は落ち着きます。日経平均高配当50はそのような銘柄があるため、利回りに不安定さがあります。

確実に想定した分配金を受け取りたいなら、野村高配当70ETFです。構成銘柄数も多く、業種もある程度分散されているので大きな減配はないと思われます。

なぜ日本高配当株への投資がいいのか?

日本高配当株のメリット

  • NISAの非課税を最大化できる
    現在の一般NISAで、東証に上場しているETFを買うことができます。分配金が多いからこそ、減税メリットも大きいです。米国ETFならNISAを使っても10%課税されます。
  • 為替リスクを直接受けない
    米国ETFで分配金を受け取ると、為替リスクを受けます。ドルベースで受け取る分配金は同じでも、円高になると受け取る円資産は小さくなります。
  • 円建てで、分配金は円で受け取り
    東証ETFは円で買い付けできるので、円をドルに両替する必要がありません。そのため両替手数料は不要です。もちろん分配金は円で支払われます。

日本高配当株が向いている人

  • 分配金や配当金を生活費に充てている方
    金融資産の運用で生活している、生活費を担っている場合は円資産は魅力です。毎月に受け取れる円の予測が立つため、計画性を持てます。
  • 面倒なことをしたくない方
    ドル建てのETFを買う場合は、外貨建商品取引口座を開設する必要があります。また両替をするたびに、時間と手数料がかかります。
  • 買付手数料を無料にしたい方
    ネット証券を使っても米国ETFは、約定代金の0.5%が買付手数料になることが多いです。一方、日本株や東証ETFは一定額まで手数料無料になることが多いので、コスト面でも日本株やETFは魅力です。

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