日本株に投資をするインデックスファンドでは、日経平均やTOPIXが連動指数として使われます。銘柄すべてに投資をするから、安定性があり成長を取りこぼさないメリットがあります。
しかし、すべてに投資をするため業績の悪い銘柄や興味のない銘柄も含まれてしまいます。個別銘柄を買うには、資金も銘柄選定の時間が必要となります。
関連記事:【高配当ETF】NF野村日本株高配当70、NF日経平均高配当株50どちらのETFがいいのか?
そんな方には業種別ETFがおすすめです!東証プライム等に上場している2,000以上の銘柄を業種別に分け、投資することが可能です。自分なりに投資先をカスタマイズできます。
業種別ETFとは?(日本株)
「TOPIX-17」は上場企業を業種別にまとめたシリーズ!
日本株の業種別ETFは「TOPIX-17」シリーズです。TOPIX構成銘柄を業種別に分けたものを指数化したものです。TOPIX-17のそれぞれの業種(セクター)に連動するETFは、野村アセットマネジメントから設定されています!
右表にあるものがそれぞれ業種別のETFになります。ファンド名の頭にあるNFは野村アセットのブランド「NEXT FUNDS」を表しています。最大手証券の野村證券系列が運用している安心感があります。
自分の好きな業種を選び自分ETFが作れる
「TOPIX‐17」ETFを使えば、自分の好きなように日本株へ投資ができます。1つのETFだけでも、10以上のETFを使っても構いません。
値上がりしそうな業種を選び短期で売買したり、安定的な業種で長期的な運用なども可能です!業種により利回りも違うので、値上がり重視・利回り重視などの戦略も考えていけます。
コード | ファンド名 | 取引価格 | 購入単位 | 純資産額 | 信託報酬 | 利回り |
1631 | NF・銀行(TPX17)ETF | 11,275円 | 1口 | 31.0 | 0.352% | 3.65% |
1625 | NF・電機・精密(TPX17)ETF | 27,620円 | 1口 | 16.8 | 0.352% | 1.21% |
1628 | NF・運輸・物流(TPX17)ETF | 15,650円 | 1口 | 15.7 | 0.352% | 2.38% |
1621 | NF・医薬品(TPX17)ETF | 25,085円 | 1口 | 14.7 | 0.352% | 1.42% |
1627 | NF・電力・ガス(TPX17)ETF | 6,039円 | 1口 | 14.7 | 0.352% | 1.62% |
1629 | NF・商社・卸売(TPX17)ETF | 52,500円 | 1口 | 13.9 | 0.352% | 1.09% |
1626 | NF・情報・サービス他(TPX17)ETF | 27,945円 | 1口 | 13.0 | 0.352% | 1.92% |
1632 | NF・金融(TPX17)ETF | 15,880円 | 1口 | 10.9 | 0.352% | 2.15% |
1620 | NF・素材・化学(TPX17)ETF | 25,135円 | 1口 | 10.3 | 0.352% | 2.12% |
1624 | NF・機械(TPX17)ETF | 40,250円 | 1口 | 8.1 | 0.352% | 2.10% |
1633 | NF・不動産(TPX17)ETF | 27,480円 | 1口 | 7.3 | 0.352% | 2.00% |
1619 | NF・建設・資材(TPX17)ETF | 21,610円 | 1口 | 6.7 | 0.352% | 3.28% |
1617 | NF・食品(TPX17)ETF | 29,095円 | 1口 | 5.9 | 0.352% | 2.15% |
1623 | NF・鉄鋼・非鉄(TPX17)ETF | 19,340円 | 1口 | 5.8 | 0.352% | 3.42% |
1618 | NF・エネルギー資源(TPX17)ETF | 12,965円 | 1口 | 5.0 | 0.352% | 4.04% |
1630 | NF・小売(TPX17)ETF | 22,835円 | 1口 | 4.9 | 0.352% | 1.54% |
純資産額は業種別に見てもあまり大きくありません。最低購入価格はおおよそ1万円から2万円が多く、信託報酬は一律0.352%となっています。
関連記事:【ETF】米国ETFを買うべきか?東証ETFを買うべきか?ETFを選ぶ基準を大公開
なお業種別ETFでもっとも大きいのは「NEXT FUNDS東証銀行業株価指数連動型上場投信」です。こちらはTOPIX-17ではなく、東証33業種の銀行業ETFです。純資産額は約1,000億円。
業種別ETFの使いかたと戦略
自分の投資計画・戦略にもとづいて選ぶ
業種にはそれぞれ特色があるので、自分の考えにそった投資ができます。下に例を書いてみます。
- 値上がりを狙う、成長性のある業種に投資する
NF・自動車・輸送機ETF
NF・電気・精密ETF
NF・素材・化学ETF など - 利回りを求める
NF・銀行ETF
NF・エネルギー資源ETF
NF・鉄鋼・非鉄ETF など - 取引価格、株価の安定を求める
NF・食品ETF
NF・不動産ETF
NF・医薬品ETF など
セクターローション戦略を取る
「セクターローテーション」はご存知でしょうか?業種によっては、不況に強い、金利に弱い、好景気に大きく伸びるなど特色を持っています。特色を生かし「景気と金利の状況により、投資するセクター(業種)の比重を変える」ことを言います。
上の図は景気と金利の状況に合わせた業種別の戦略例です。一般的に言われている、「不況に医薬品は左右されない」「銀行は景気敏感株だ」などを図に落とし込みました。
それぞれの状況で株価が上がる、または不況でも下落幅が小さくなるなどの効果が期待できます。正確に景気の状況を判断することは不可能ですが、業種別に値動きを監視することで予測はできます。
セクターローション戦略に「TOPIX-17」ETFは活用できます!
業種別ETFが向いている人
TOPIXよりリターンを求める、安定を求める方
TOPIXは東証プライムの全銘柄構成されているため、いつも平均点になります。平均点を越えたいなら業績が好調になりそうな業種に比重を高める必要があります。
またTOPIXより安定的に運用をしたい方は、医薬品や食品や電気・ガスなど景気に大きく左右されない業種に投資をするといいでしょう。不況を迎えても落ち込みは少ないはずです。
投資に合理性や効率を求める方
全銘柄で構成されるTOPIXではどうしても、リターンが低い・マイナスの銘柄が含まれます。リターンが高い銘柄や業種に投資をすることで投資効率を高めることができます。
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