【米国ETF】ESG関連のETFはiシェアーズのファンドで決まり!

資産運用

近年はSDGsがさまざまな場面で聞こえるようになり、投資業界でも環境や持続性、社会的責任などが投資をする上で重要な要素となりました。

ESG(Environment Social Governance)という視点が特に重要視されており、短期的な値上がりではなく長期的な株価の上昇に多いな影響を与えると言われています。

今回はESGに関係する米国ETFは、iシェアーズのETF【SUSA】がもっともすぐれていることを紹介します。ESG関連のETFはブームになっていますが、投資対象として考えられるものは非常に限られています。

「ESG」とはどのような視点なのか?

今回の話は「ESG」が重要なポイントになります。このESGに力を入れている企業が将来も大きな成長をしていくだろうと考えるからです。

E…Environment
   環境にやさしい産業を行っているか。再生可能エネルギーを使って生産しているかなど
S…Social
   男女平等の職場であるか、適切な職場環境であるか。また社会貢献をしているかなど
G…Governance
   適切な企業統治が行われているか。投資家への企業情報開示に透明性があるかなど

今の日本でも環境についての取り組みは進みつつあります。レジ袋の有償化や廃プラスチックの削減など昨年から始まりました。

将来の産業では環境への配慮なしでは考えられません。また企業として職場環境や社会環境への期待も強くなり、企業を評価する大きな指標となりつつあります。

ESG関連のETFはムーブメントにより急増中!

そんなESGやSDGsの広まりを受けて、ETFもESG関連のものがたくさん設定されました。SPX(日本取引所)に上場しているものだけでも30を越えます!

ESG関連のETFは特に増えており、上場していないものを含めると200ほどあります。しかし、下の図を参考にしてもらうと設定から2年以内のものがほとんどだとお分かりいただけます。

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NEST FUNDSより

これはほとんどのETFが実績を持っていないことを意味しています。今流行りのファンド、ETFに乗っかるだけでは損失を生んでしまうこともあるでしょう。

そんな中、15年以上前からESGに注目し銘柄選定をしたETFがあります。「iシェアーズ MSCI 米国 ESG セレクト ETF」です。ティッカーは【SUSA】です。

【SUSA】は厳しいESG基準を設けているETF

SUSAは米国の約200社に投資をするETFです。ESGの視点から厳しい基準を設けて銘柄選定をしています。例えば、

  • 核兵器、銃兵器などの製造を行っていない
  • 一般炭の採掘事業をしていない
  • ギャンブルに関わる事業をしていない
  • タバコに関わる産業をしていない

などです。SUSAはすべてこれらの基準を満たしている企業だけで構成されています。

【SUSA】の構成銘柄は?セクターの比率は?

気になるETFの構成銘柄は米国を代表する大企業で顔なじみのものが多いです。

マイクロソフト5.42%
アップル5.37%
アルファベット2.69%
エヌビディア1.89%
ホームデポ1.81%
ブラックロック1.66%
フェイスブック1.39%
テスラ1.36%

米国を代表する指数S&P500を構成する銘柄と同じものが多いですが、比率に大きな開きがあります。「情報技術」が多いですが、「金融」が低めとなっています。

情報技術31.30%
ヘルスケア12.73%
金融11.23%
資本財9.81%
一般消費財8.73%

先見を持つこと≠流行りに乗ること

今回はETFで流行しているETF関連のETFと、代表的なETF【SUSA】を見ていきました。ETFの数は200に迫っていますが、すべてがすぐれたファンドとは限りません。

将来、ESGは重要な指標になるでしょうが投資する者としてはETFの構成銘柄を丁寧に調べる必要がありそうです。

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