【株価暴落】暴落した時こそ、買い増し！決して、売りではない！

中国の不動産会社「恒大集団」の経営危機が、世界経済の不安材料となっています。倒産すると世界的な不況が来る、という人もいます。なぜ中国の不動産会社が世界に影響を与えるのでしょうか？

今回は中国の恒大集団の経営危機が世界に与える影響と、株価が暴落した時にどうやって買い増しするのかを紹介します。買い増しをするためには、日ごろから「現金」の確保が必要です！

中国版リーマンショック？「恒大集団の経営危機」

恒大集団でなにが起こっているのか？

中国版リーマンショックが起こると言われているのが不動産開発大手「恒大集団の経営危機」です。

今の中国では、空前の不動産バブル・マンションバブルが起こっています。そのバブル状態に大きく関わるのが、不動産開発企業です。その一つに、恒大集団があります。

恒大集団の売上は、約8兆5,000億円にも上ると言われる中国の大企業です。現在株価は、最高値の時より10分の1以下になりました。それでも時価総額は4,200億円もある、大型株です。

30兆円以上の負債を抱えており、社債の利払いができるのかと不安視されるニュースが多く出ています。債務不履行（デフォルト）になれば、倒産は確実にやってくるでしょう。

恒大集団が倒産するとどうなる？

金融機関の債権が焦げ付き、パニックに

30兆円以上の債務を抱えているので、支払うことができなくなると銀行や保険会社などの収益を一気に圧迫します。中国国内の金融機関をはじめに、世界中の恒大へ融資している企業は損失を被ります。

この点が、中国版リーマンショックと言われる理由ですね。今や世界中の上場株式を買付できますので、中国の不動産バブルとともに成長してきた恒大集団へ巨大な資金が流れてきました。

収益を悪化させた金融機関は、融資をきびしくすることになります。融資を受けられない企業がさらに、業績を悪化させ全体の景気を停滞させていくことでしょう。

不動産バブルの終焉　地価の下落

債務は資産を売却してでも、返済しなくてはなりません。当然、不動産開発を行っていた恒大集団は多くの不動産を抱えています。借金返済のために、安くても不動産を売約する必要があります。

安い売却が市場に出れば、他社の売り出す不動産も価格競争に迫られます。多くの不動産が安い価格で市場に放出されると、中国の不動産バブルは終わることをになります。

暴落時こそ、買い時！

恒大集団の倒産危機を危惧する中で、世界の株式市場は下落しています。好調だった日経平均株価は、3万円を割り込み、米国株も軒並み下げています。

恒大集団の倒産が現実になれば、さらなる株価の下落＝暴落になることも予想されます。

そうなれば、個別株への投資ではなく市場全体の株価指数に連動するインデックス・ファンドに投資するのが有効となります。

どの銘柄が上がるのが分からないが、暴落した後全体としては持ち直すことが分かっています。

いつまでに、暴落前の株価まで回復するのかは分かりません。しかし、株価は回復していきます。

暴落時に買付ができるポートフェリオ

現金がないと暴落時に買付ができない！

現金で株式を買うために、暴落時に備えたマネーストックは常に必要です。「いつ暴落が起こるか分からない」からです。

現金のままではほとんど、利子が増えませんが流動性にすぐれています。すぐに使うことができます。

私の場合は、現金の一部を生命保険として持っています。暴落が来たら解約をして、返戻金で買付を行う予定です。利率は1％～3％なので高いですね。

株式100％のPFでは、資産が景気に左右される

資産を株式100％で持っている人は、暴落時に買付ができません。また資産が激減すると、精神的にも追い詰められます。

株式は成長し、お金として働いてくれますが暴落時には力を失います…

目安は50％～30％が現金、残りが株式

家族構成や年齢、リスクの受け入れ方や資産目標額などによってポートフォリオはことなります。参考例として、挙げるのが現金50：株式50です。

有名な「FIRE 最強の早期リタイア術」ではこの配分で実践されています。資産が管理しやすく、現金と株式が比べ安いのでリバランスが取りやすいですね。

暴落をチャンスと見るか、不運と見るか

投資家によっては、株価により生活を左右される人もいるでしょう。しかし、暴落は資産を伸ばすチャンスと考えれば精神的にも楽です。

株式市場には暴落はつきもので、いつかは来ます。その時に人生を大きく左右することがないように、備えておきましょう。