【業界初】第一生命が銀行代理業を開始!総合金融サービスの提供へ

生命保険

住信SBIネット銀行、楽天銀行と提携

第一生命保険が2022年から銀行代理業に参入すると発表しました。大手生命保険会社で初めての取り組みとなります。少子高齢化が進む中で、顧客の利便性や会社の収益性を上げるために質の良いサービスを提供しようとしています。

グループの理念体系|第一生命ホールディングス株式会社
第一生命ホールディングス
第一生命の「銀行業」
  • 楽天銀行か住信SBIネット銀行のデジタルサービスを利用する
    独自の銀行を立ち上げるのではなく、ネット銀行と提携することで銀行サービスを行います。
  • 2022年半ばからスタート予定
  • 提供するサービスは多岐にわたる
    預金、保障性金融商品、年金保険、投資信託など
  • 他のデジタルサービス
    家計簿、資産運用の相談など

楽天銀行が提供するデジタルサービスの利用について(第一生命HDへ)
住信SBIネット銀行が提供する
「NEOBANK®(ネオバンク)」サービスの利用について
(第一生命HDへ)

自分のライフスタイルに合わせてチャンネルをカスタマイズできる

預金ができ、投資信託を買うことができる

ネットバンキングとしてスマホアプリなどを使うことが多くなりです。私は以前から住信SBIネット銀行を使っているので、便利さが良く分かります!

現金を銀行ATMで引き出すことはほとんどなくなりましたし、振込手数料が月に一定回数無料なのが特にうれしいですね。

第一生命の銀行サービスは、決済など普段の生活で使うことはもちろん投資信託や年金保険、保障型保険など金融商品を買うことができます

資産運用に力を入れることで、近年過熱している投資ブームに応えようとしています。「お金サービスをワンストップで提供する」ことが可能になるでしょう。

第一生命の狙いは

第一生命の顧客はグループ全体で約1000万人と言われています。年齢層が高いという課題を持っており、ネット銀行との提携で若い世代を取り込みたいのです。先細りの国内保険市場で何とか顧客数を維持しようとしています。

保険会社が死亡保険金や満期保険金を銀行口座に払い込むと、顧客との接点を持つことが少なくなります。「銀行」として関わることで、預金を始めに年金保険や保証型商品、投資信託など資産運用サービスにつなげていくことができます。

家計簿アプリや資産運用の相談を合わせて提供することで、金融総合サービスを行います。「第一生命」だけでお金に関わることが完結するようになります。

参考:読売新聞オンライン(2021年12月23日配信)

銀行業を営む異業種はあまり多くない

今回、第一生命が利用するのは「BaaS」と呼ばれるクラウドサービスです。「Banking as a Service」に頭文字をとったもので、ネット銀行などが銀行サービスを企業に提供するようなものです。

楽天銀行が第一生命支店を作るようなものです。日本では住信SBIネット銀行の「ネオバンク」ブランドが有名です。

ネオバンクを使っている有名どころは、JAPAN AIRLINES、Tポイントのカルチュア・コンビニエンス・クラブ、ヤマダ電機です。それぞれ住信SBIから支店を出しています。

JAPAN AIRLINES(JAL NEOBANK)
Tポイントのカルチュア・コンビニエンス・クラブ(T NEOBANK)
ヤマダ電機(ヤマダNEOBANK)

保険好きの日本では存在感あり

日本人は「保険好き」として知られていますが、生保会社が多様なサービスを展開することで他社は動き出すでしょう。家計の金融資産の約3割は私的年金や保険なので、存在感が大きいです。

金融機関の中で業種を問わず、競争していくことになります。利用者としては便利で、お得なものを選びやすくなることでしょう。

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