【金融知識】外貨資産を持つなら、為替リスクを知りましょう!~外貨預金、外国株、外貨建て保険

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日米の金利差や急激な円安で、ドルなどの資産を持つ人が増えています。外貨預金、外貨建て生命保険、米国や全世界株投資、外国株、外国債など円を外貨に替える機会が増えています。

円資産に比べ利率や想定リターンが高いので、外貨に換えると増える速度は速いです。しかし、気を付けなくてはならないのが「為替リスク」です。金利やリターンだけに見ていると、自分の思っていない状況に遭遇するかもしれません

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今回は外貨預金や外貨建て保険などで、押さえる知識として必須の「為替リスク」を解説していきます。

「外国為替(かわせ)」とはA通貨とB通貨を交換する比率

為替レートはニュースの最後に紹介されるほど、耳にする機会が多いです。その「為替(外国為替)」は異なる通貨を交換する比率のことです。

現在なら、1ドル⇔150円ほどで交換されています。中国元なら1元⇔20円ほどです。為替は絶えず動いています。1秒単位で上下し、1日で数円の大きな動きをすることもあります。

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三井住友銀行から引用

比率の変化によって、円安や円高と言われますが、これは円と他の通貨を比べた場合に使います。現在の日本円は他の通貨(ドル、ユーロ、ポンド、元など)と比べ、円安になっています。

円安とは交換する時に、多くの円が必要な状態です。1ドル=120円と1ドル=150円では、後者が円安で30円多く必要とします。

為替の動きは誰にも分からない

今後の為替レートは誰にも分かりません。為替のプロでも、銀行員でも政治家でも、億万長者でも分かりません。株価と同様に為替の動きは分かりません。

1ドル=150円で円安と言われており、大方の人が今後は円高になると思っています。140円か125円か分かりませんが、現在の状態は急激な円安と信じています。

しかし、今後1ドル=160円や200円になる可能性もあります。その場合は現在の1ドル=150円は「円高」となります。2つのレートを比べるとそうなるのです。

為替の損益分岐点を確認しよう

「為替リスク」とは買付時のレートと売却時のレートで、損失または利益が生じる可能性を言います。1ドル=150円でドルを買った後、155円になれば5円の得、145円になれば5円を損です。

ドル定期預金は現在3%超の利率が適用されています。100ドルを入れると、1年後には103ドル、3年後には109ドルとなります。(単利計算)3年でプラス9%になるわけですが、これはドルベースでの計算です。

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円に両替した時に得をしているのか、損をしているのかは売却時の為替レートに左右されます

為替レートで損益が出る

買付時 1ドル=150円 100ドル定期(3%)15,000円の支払い 3年後は109ドル

売却時 1ドル=145円 109ドル×145円=15,805円(805円の利益)
    1ドル=150円 109ドル×150円=16,350円(1,350円の利益)
    1ドル=135円 109ドル×135円=14,715円(285円の損失)

1ドル=135円になると損失が出てしまいます。高利率だからと言って、利益が必ず出るわけではありません。なお、損益分岐点は1ドル=137.6円です。(15,000円÷109ドル)これよりも円が小さくなると、損失が発生します。

外貨定期預金や外貨建て生命保険では、損益分岐点の確認は必須です!満期時や解約時の外貨資産額が分かっているためです。

ドル建て一時払いで人気の明治安井生命では、シミュレーションが充実しています。満期時の為替レートにより、円で受け取れる金額が分かります。

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為替を知ればお金の世界がよく見えてきます

外貨を持つと為替の情報が気になり始めます。為替が分かれば、今の日本の円安状態がどれだけ経済に影響を与えるのは分かりますね。

グローバル化の中で外貨と円を替える機会は多いです。「買い時、売り時」のタイミングにも生かせます。

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