東証は再編成後の移行先を発表
2022年4月4日から、東証の株式市場は新しい市場が始まります。大企業の代名詞「東証一部」はなくなります。新しい市場のスタートに先立ち、東証は上場企業の移行先を発表しました。
投資家にとって株式の売買が活発になるのは大歓迎です。市場環境を整えることで、国内外から株式市場へ資金を呼び込みたいです。
東証一部の約8割は上位市場の「プライム」に残るようですが、経過措置の制度を使って残っている企業も多いです。措置終了後は淘汰されていくことになりそうです。
あなたの見たいニュースも逃しません【スマートニュース】5つの市場は「プライム・スタンダード・グロース」へ
これまでの市場は、東証一部、二部、ジャスダック(スタンダード、グロース)、マザーズがありました。4月4日以降は「プライム」「スタンダード」「グロース」の3市場に再編成されます。
各市場には流通株時価総額と流通比率の基準があります。加えて、ガバナンスや経営成績・財務状況などの基準があります。
流通株時価総額 | 発行株式における流通比率 | |
プライム | 100億円以上 | 35%以上 |
スタンダード | 10億円以上 | 25%以上 |
グロース | 5億円以上 | 25%以上 |
5つあった市場の中で重複するものがあったり、上場企業は東証一部に偏りがあるなど投資家にとって分かりずらい状態が続いていました。3つの市場に変わることで、企業の立ち位置が分かりやすくなりました。
下のロゴはキャンペーンマークです。それぞれの市場が影響し合って、日本市場を盛り上げてくれることを期待します。
内祝いにも!【サンクゼール&久世福商店オンラインショップ】プライム1841社
東証一部の80%以上が「プライム」市場に残ります。最上位市場の位置づけのため、上場廃止基準も以前より厳しいものになります。
296社は経過措置の制度と使い、プライム市場に残っています。経過措置と使っている企業は、現在プライムに上場する基準を満たしていません。経過措置の期限は決まっていませんが、今後社外取締役の割合や情報開示など改善する必要があります。
スタンダード1477社
東証一部の企業やジャスダックに上場している有名企業で、スタンダード市場を選ぶ企業があります。親会社が株式の大半を保有している、創業者一族が大株主、金融機関などで持ち株など理由は多いです。
■ZERO宣言グロース459社
上場間もないですが、高い技術力や商品力を持っている企業が多いです。大企業に育つ新興企業がいくつも生まれてほしいですね。
グロース市場には、日本で有名な企業がいくつもあります。グロースだから無名な企業が集まる、というわけではありません・
TOPIXの見直しも!今後の日本市場に注目です
市場の再編成を受けて、東証株価指数(TOPIX)の見直しも計画されています。今回の編成を受けて海外からの資金をどれだけ集められるのか、海外の反応など気になります。
日本市場の状態は、日本に住んでいる私たちに直結することがあります。注意して見ていきたいものですね。
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