【投信の取説】メディアで注目される「おおぶね」シリーズとはどんなファンドなのか?

資産運用

インデックスファンドが投資信託の中で人気をえていますが、手数料が少し高いアクティブファンドにも人気商品があり、その中の1つ「おおぶね」シリーズです。

農林中金系の運用会社が中長期的な資産形成を目的とした、投資信託をつくりました。ファンドマネージャーは奥野一成さんで、経済系メディアなどに多く出演しています。著者も多数あり、投資哲学に魅かれるものを感じます。

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今回は注目のアクティブファンド「おおぶね」シリーズの特色と、どのような方が買えばいいのかを紹介します。

投資信託「おおぶね」シリーズの特色

米国株などの海外株、国内株を買い付けてファンドを作っていますが、銘柄の選定基準はシンプルです。長期投資を前提としてるため、競争に勝ちながら高い価値を出していける銘柄を選びます。

公式:おおぶね|農林中金バリューインベストメンツ

3つの基準
  1. 良いサービス・商品を出しているか(産業付加価値)
    時代の流れに応じたサービスを作り出すことはもちろん、人間が欲しいと思えるものをつくっているか
  2. 競争に強いか(圧倒的な競争優位性)
    参入しずらい環境であったり、他社には負けない強みを持っている。圧倒的な強さがある
  3. 長期的なトレンドに乗っているか(長期的な潮流)
    短期的なトレンドを追いかけるのではなく、長いスパンで必要とされるものをつくっているか

投資先を決めるために、経営陣にインタビューをしたり現場を視察したりします。数字や文面だけのIRだけで判断せず、目で見ないと分からないこともあるので「人に会い、会社を見ます」。

シリーズには3つのファンドがある

おおぶねシリーズには3つのファンドがあります。米国株、先進国株、日本株に投資をするもので、自分の考えで選ぶことができます。

長期厳選投資おおぶね

基準価額純資産額投資先信託報酬分配金直近分配金
20,116円246.7億円米国株0.99%年1回60円
2022年11月21日時点
目論見書から

上場銘柄6,000のうち、選ぶのは20~30銘柄です。1銘柄あたりの比率が大きく、セクターでみるとディフェンシブが多いです。資本財や商業サービスなど安定した業種が多く、情報技術系の比率はそれほど高くありません。

おおぶねグローバル

基準価額純資産額投資先信託報酬分配金直近分配金
16,179円70.6億円先進国株0.33%年1回0円
2022年11月21日時点
目論見書より

先進国の銘柄約2万から20~30銘柄を選び、ファンドをつくります。長期厳選投資(米国株)と同様に、1銘柄あたりの比重が大きくなり、1銘柄で約4%ほどをしめます。ファンドの半分は米国株で、残りの半分を欧州と日本で分け合う形です。

Xserverドメイン

おおぶねグローバルで要注意なのが、成功報酬を払う必要がある!ことです。信託報酬0.33%はアクティブファンドでは格安です。それは成功報酬が上乗せされるからです。

(現在の基準価額 ー 基準となる価額)×0.11%=成功報酬(毎営業日ごと)
含み損の場合は成功報酬は不要  

おおぶねJAPAN

基準価額純資産額投資先信託報酬分配金直近分配金
11,968円29.1億円国内株0.88%年1回23円
2022年11月21日時点
目論見書から

上場している銘柄の中から約80が選ばれます。銘柄の数が多いので、穏やかな値動きになりそうです。耐久消費財やサービスなどの業種が高い割合を占めています。

どんな人が「おおぶね」シリーズに向いている?

アクティブファンドの中でも、信託報酬等のコストは低いシリーズです。しかし、低コスト=良いファンドでは必ずしもありません。アクティブはファンドマネージャーが銘柄を選んでいるために、「マネージャーの意図を理解できているか」が重要です。

  • 中長期投資を米国株や国内株でやってみたい方
  • インデックスファンドより少しリスク・リターンのある投資をしたい方
  • ハイテク株などのグロース株よりバリュー株が好きな方

などが「おおぶね」シリーズに向いていると考えています!販売会社は多くないです。下のリンクからどうぞ。

販売会社SBI証券楽天証券CONNECT(大和証券系)、松井証券JAバンク岡三証券

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