為替リスクが気になる方、リタイアが近い・リタイアしている方には「日本株投資」がおすすめです。売約時に円安になれば、外国株はいいですが為替は誰にも予想できません。
低成長というイメージがある日本株ですが、TOPIXや日経225などのインデックスは緩やかに上昇しています。リスクを取りすぎず、着実に運用するには日本株がいいでしょう。
今回は10年以上運用している日本株投資信託で、5年リターンの高いものを紹介します。
5年リターンで年利7%以上を出しているファンドはたくさんある
国内株へ投資するアクティブファンドを5年リターン(運用10年以上)で並べました。純資産が100億円以上あるものは、リンクを貼っています。通貨コースで為替益を得ているタイプをのぞけば、中小型株と大型グロース株のタイプが上位を占めています。
ファンド名 | 運用会社 | 純資産 | 信託報酬 | 5年リターン |
DIAM新興市場日本株ファンド | アセマネOne | 132億円 | 1.67% | 10.91% |
野村日本ブランド株(アジア通貨コース)毎月分配型 | 野村アセット | 14億円 | 0.97% | 9.79% |
フィデリティ・テクノロジー厳選株式ファンド(Jテック+) | フィデリティ | 118億円 | 1.65% | 9.53% |
情報エレクトロニクスファンド | 野村アセット | 160億円 | 1.56% | 9.41% |
日本株225・米ドルコース | 三井住友DS | 53億円 | 1.02% | 8.73% |
ファンド”メガ・テック” | アセマネOne | 106億円 | 1.65% | 7.79% |
日本株厳選ファンド・アジア3通貨コース | 三井住友DS | 7億円 | 1.57% | 7.61% |
小型ブルーチップスオープン | 野村アセット | 140億円 | 1.67% | 7.56% |
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主な国内株ファンドの紹介・解説
情報エレクトロニスクファンド
国内に上場する、電気機器・精密機械などエレクトロニクスに関連するもの、情報ソフト・通信など情報通信に関連する銘柄に投資をします。銘柄は35ほどで、電気機器への投資が約7割です。
銘柄 | 業種 | 比率 |
NTT | 情報・通信業 | 9.7% |
日立製作所 | 電気機器 | 9.3% |
ローム | 電気機器 | 8.5% |
ソニーグループ | 電気機器 | 7.7% |
新光電気工業 | 電気機器 | 5.6% |
太陽誘電 | 電気機器 | 4.9% |
任天堂 | その他製品 | 4.5% |
ミネベアミツミ | 電気機器 | 4.4% |
東京エレクトロン | 電気機器 | 4.3% |
GS・ユアサ コーポレーション | 電気機器 | 4.2% |
日本を代表する企業が名を連ねています。大型グロース株の代表格が集まっているイメージです。上位銘柄に集中投資しています。
フィデリティ・テクノロジー厳選株式ファンド(Jテック+)
国内に上場するテクノロジー関連企業に投資をします。テクノロジー関連企業は、コンピュータ・半導体・電気機器・通信などの製品、サービスを生産する企業です。採用銘柄数は約40ほどです。値動きは大きいです。
銘柄 | 業種 | 比率 |
キーエンス | 電気機器 | 9.7% |
ソニーグループ | 電気機器 | 8.1% |
村田製作所 | 電気機器 | 7.3% |
東京エレクトロン | 電気機器 | 7.0% |
富士通 | ソフトウエア | 5.3% |
オービック | ソフトウエア | 4.7% |
TDK | 電気機器 | 4.6% |
野村総合研究所 | ソフトウェア | 3.9% |
リンナイ | 金属製品 | 2.9% |
伊藤忠テクノソリューションズ | ソフトウエア | 2.6% |
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DIAM新興市場日本株ファンド
東証グロース市場に上場している銘柄を主な投資対象とします。スタートアップ、ベンチャー企業など革新的な技術を持っている企業に投資をし、キャピタルゲインを狙います。銘柄は約100ほどですが、上位銘柄の加重が大きいです。
銘柄 | 業種 | 比率 |
アドベンチャー | サービス業 | 9.0% |
ビジョナル | 情報・通信業 | 5.7% |
メドレー | 情報・通信業 | 5.4% |
ライフネット生命保険 | 保険業 | 4.3% |
SREホールディングス | 不動産業 | 3.9% |
マネーフォワード | 情報・通信業 | 3.0% |
BUYSELL TECHNOLOGIES | 卸売業 | 2.9% |
SPEEE | 情報・通信業 | 2.8% |
サスメド | 情報・通信業 | 2.7% |
チェンジ | 情報・通信業 | 2.6% |
組入業種は約50%が情報・通信業になり、サービス業は約20%と業種に偏りがあります。ライフネットやマネーフォワードなどCMなどで有名な企業も多く含まれています。
10年リターンで見た場合でも、かなり優れた成果を出しています。
小型ブルーチップスオープン
国内のブルーチップス(優良株)へ投資するもので、中小株を対象としています。市場平均を上回る値上がりを追求します。設定から20年以上たっている老舗ファンドです。
銘柄 | 業種 | 比率 |
いすゞ自動車 | 輸送用機器 | 4.7% |
新光電気工業 | 電気機器 | 4.6% |
GS・ユアサ コーポレーション | 電気機器 | 4.6% |
SOMPOホールディングス | 保険業 | 4.1% |
豊田通商 | 卸売業 | 4.1% |
第一三共 | 医薬品 | 3.8% |
ローム | 電気機器 | 3.4% |
古河電気工業 | 非鉄金属 | 2.5% |
ミネベアミツミ | 電気機器 | 2.4% |
スズキ | 輸送用機器 | 2.2% |
投資している業種は電気機器、輸送用機器、金融系が多いので安定した運用ができます。中小株と言っても消費者向けのビジネスをしている企業が多く含まれており、認知度は高いです。
ファンド”メガ・テック”
国内に上場している銘柄で、高い成長が期待できる産業の中から特に優れたテクノロジー(技術力)を持つ企業に投資をします。当面は「情報通信産業」が対象です。
銘柄 | 業種 | 比率 |
ダイキン工業 | 機械 | 3.0% |
ソニーグループ | 電気機器 | 2.9% |
NTT | 情報・通信業 | 2.8% |
小松製作所 | 機械 | 2.7% |
インターネットイニシアティブ | 情報・通信業 | 2.5% |
キーエンス | 電気機器 | 2.5% |
メドレー | 情報・通信業 | 2.5% |
デンソー | 輸送用機器 | 2.4% |
サイボウズ | 情報・通信業 | 2.4% |
KDDI | 情報・通信業 | 2.3% |
情報・通信業や電気機器などハイテク産業に集中投資します。60銘柄ほどで構成されていますが、均等加重に近い割合です。
国内株アクティブファンドの使いかた
高いリターンを求めてファンドマネージャーに任せる
TOPIXや日経225のインデックスファンドに投資せず、アクティブファンドに投資するのは高いリターンを求めるからです。ファンドにもよりますが、設立から基準価額が10倍になったものもあります。
為替リスクを直接受けることなく、リターンを求めることができるのも日本株の魅力です。
ファンドの組入銘柄やポートフォリオを参考にする
アクティブファンドのコストが気になる人でも、組入銘柄は確認してほしいです。どのようなポートフォリオなのか、どのような業種が大きく占めているのか勉強になります。
特にグロース市場や新興市場では、銘柄選定は至難の業となります。ファンドから情報を得つつ、自分の投資戦略の助けにしてほしいです。
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