2023年6月11日(本日!)より、楽天証券は国内株式の積立サービス「かぶツミ」を始めます。以前より単元未満株の買付「かぶミニ」を展開していましたが、1株単位で定期積立することが可能になりました!米国株の積立に続き、日本株の積立ができるように。

単元未満株と言えばSBI系の「ネオモバ」(SBIネオモバイル証券)でしたが、2024年1月にSBI証券と統合されるために国内株積立サービスがなくなります。
関連記事:【証券会社】(変更版)ネオモバがSBI証券に経営統合!2024年1月から新SBI証券!今後のサービスは?
楽天証券の「かぶツミ」はネオモバの後継者になれるのでしょうか?
「かぶツミ」は国内株自動積立サービス
積立サービスの概要
楽天ポイントを使った買い付け、ポイント投資はもちろんできます。買える銘柄は国内株以外にもETF(上場投信)を買えるのもありがたいです。
最短買付日は6月13日(火)で、毎月設定で13日にするか毎週設定で火曜日にすると可能です。
【公式】楽天証券のかぶツミの詳細はこちらから
積立方法 | 金額指定・株数指定 |
買付日 | 毎月指定(1日~28日から選ぶ) 毎週指定(月~金から選ぶ) ※ボーナス月の設定可能 |
取扱銘柄 | 現物国内株式 現物ETF、REIT (ともに東証に上場しているもの) |
取引口座 | 一般口座・特定口座・NISA口座 |
取引単位 | 金額指定3,000円~・株数指定1株~ |
その他 | 配当金の受取可能・株主優待の受取可能 |
金額指定・株数指定ができる
楽天証券は金額指定か株数指定のどちらかを設定できるのは、ネット証券では初だとアピールしています。個人の事情に応じて設定が可能です。
設定で迷うなら、一株の大きさ(株価)で決めましょう。
- 金額指定…株価が小さい銘柄(大黒屋、Zホールディングス等)
- 株数指定…株価が大きい銘柄(ファストリ、東京エレクト等)
「かぶツミ」の使いかた・証券口座への入金
スマホサイトから積立設定をする
「かぶツミ」の設定はスマホサイトのみです。PCを使う場合は、スマホサイト経由でアクセスします。楽天証券のサイトはシンプルで操作・設定がやりやすいです。
- 楽天証券のスマホサイトでログイン
- サイト左上の「メニュー」から「国内株式」を選択
- タブ「積立設定」にある「積立する銘柄を探す」
- 買いたい銘柄を選び「積立」をタップ・クリック
- 積立指定日・買付方法(金額・株数)を設定
- 積立設定の最終確認をして完了
積立のコツは証券口座への入金
楽天カードを使ったクレカ積立は、銀行引落なので証券口座への入金は不要で便利です。しかし、「かぶツミ」は楽天証券口座への入金が必要になります。
積立は長期続けることに意味がある、投資手法なので証券口座に入金し続けるのがポイントです!
- 楽天銀行で給与が受け取れる
楽天銀行の「マネーブリッジ」機能を使って、楽天証券の口座へ自動入金する設定をする - 楽天銀行で給与を受け取れない
振込手数料が無料・自動振り込みサービスをやっているネット銀行を使います。給与受取口座から自動入金をして、楽天証券口座に自動振込ができる住信SBIネット銀行がおすすめ。
「かぶツミ」のコストと注意点
買付手数料0円だがスプレッド0.22%が発生
ネオモバは実質毎月20円負担で積立(買付)と売却ができました。システム利用料のみで、買付時・売却時手数料はかかりませんでした。
楽天証券の「かぶツミ」は買付手数料0円をうたっていますが、実質手数料は発生します。それがスプレッドです。
手数料となるスプレッドのしくみ
- 買う時…市場株価から0.22%分高く買う
- 売る時…市場株価から0.22%分安く売る
投資家にとって0.22%がコストになります。売買の往復で0.44%。
単元未満の売却では11円/1回の手数料が発生
単元未満で株式を売却する時は、別途手数料がかかります。単元未満は1~99株の端数のことです。1回の売却に付き11円が手数料としてかかります。
100株単位で売買するなら手数料無料なので、あまり気にするものではありません。
「かぶツミ」で何を買うのか?国内株か東証ETF
国内株や東証ETFを買う最大のメリットは、NISAの非課税メリットを生かせることです!売買益や配当金は非課税となります。米国ETFや米国株はNISA口座で運用していても、現地課税(米国)で10%の源泉徴収されます。
なお配当金の受け取りは「株式数比例配分方式」にしておかないと、NISA口座に銘柄を入れていても課税されるので注意です!【公式】楽天証券の説明ページへ
国内株は成長株か割安株・高配当株か
国内株でも多国籍で活躍する銘柄があります。配当をほとんど出さず、株価の上昇で株主還元をめざすソニーグループや東京エレクトロン、ファーストリテイリングなどあります。
配当金を生活費に充てたい方は高配当株を選ぶことになります。業種に偏りがなく、収益が安定している銘柄を複数選びましょう。
東証ETFは米国ETFに負けない魅力あり
米国ETFの分配金はドルで受け取ることになり、円転には手間がかかります。経費率は米国ETFの方が有利ですが、東証ETFも便利さでは負けていません。
S&P500や全世界株、先進国株、新興国株などに投資対象とする東証ETFは多数存在します。有名な株価指数に連動するETFはほとんどあります。
分配金はもちろん円で支払われ、非課税です。また買付も円でできるというのが便利で、長期投資に向いている理由です。
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