10月下旬にリリースされた楽天オルカンと楽天S&P500は業界最安値の信託報酬の低さです。加えて楽天証券では投信残高プログラムを復活させ、同2本のファンドに限定されますが毎月ポイントが付与されます。
関連記事:【投信運用】楽天証券は投信残高プログラムを復活させる!限定2本のファンドでPtが貯まる
今回は楽天オルカンと楽天S&P500のコスト、信託報酬が下がるというお話。業界最安値+ポイントプログラム+追加値下げ、で大盤振る舞いを行います。
楽天オルカンと楽天S&P500の新・信託報酬
2023年12月1日から信託報酬が下がる
下の図は楽天証券からのお知らせです。オルカンはそれほど下がりませんが、S&P500は0.07%台になっています!S&P500はライセンス使用料の関係で0.09%台が限界だと思われてきました。しかし、他社を引き離すコストの低さです。
関連記事:【新投信】ニッセイより米国500社に投資するファンドが登場!S&P500よりローコスト
信託報酬率が下がるため、保有の還元率は少し下がります。ファンド保有にかかる実質的なコストは大きく下がります。
楽天・オールカントリ―株式インデックス・ファンド
(信託報酬)0.0561%-(還元率)0.017%=0.0391%
楽天・S&P500インデックス・ファンド
(信託報酬)0.09372%ー(還元率)0.028%=0.06572%
楽天オルカンは0.03%で運用できます。0.03%は米国ETF(上場投信)のVTIやVOOなどと同等です。ETFのメリット、運用コストが低いに投資信託が並びました。
楽天オルカンと楽天S&P500の良い事・良くない事
良い事
- 運用コストが下がるためリターンが上がる
- 楽天カードで買い付けると0.5%分のポイントがもらえる
- 楽天ポイントで買い付けができる
インデックスファンドは同じ株価指数に連動しているなら、同じリターンになります。そのため、コストが低い方がリターンは優れます。今回の信託報酬が下げられたことにより、理論上はリターンが高まります。
また楽天カードを使ってクレジットカード決済をすると、0.5%(上限2000pt)の楽天ポイントが受け取れるのでお得感が増します。
良くない事
- 楽天グループの売上が下がり償還リスクが高まる
- 純資産が小さいうちは総経費率(トータルコスト)が高くなりがち
- eMAXIS Slimシリーズと価格以外で勝負できない
投信保有プログラムで還元されるポイントは、販売会社(楽天銀行)の取り分です。そこから信託報酬をさらに下げるので、委託会社(楽天投信投資顧問)の取り分が減らしていると考えられます。
運用会社である委託会社が破綻してしまうと、投資信託は償還され運用が中止されます。ファンドの維持にはある程度の利益が楽天グループに必要です。
コメント